ブレイクコア・ガイドブック下巻

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電子音楽解説
ラガコア・ブレイクビーツ・マッシュコア・カットアップ・ジャズ・IDM・エクスペリメンタル・ レイブコア・アシッド

梅ヶ谷雄太(著/文)
ISBN 978-4-908468-33-9
C0073 A5判 200頁
価格 2,300円+税
書店発売日 2019年3月10日

 

 


紹介

アーメン・ラガ・ガバキック
下巻では2000年代黄金期から最新状況まで
Murder Channel完全解説
ブレイクコア全史!

同時に発売される上巻と合わせて世界の名だたる27アーティストのインタビュー
2巻合計約60万字、貴重なホームスタジオやライブ写真もオールカラーで掲載
■Xanopticon 超細密プログラミング近未来的電子音ブレイクコアで騒然
■Jason Forrest 懐かしディスコやカントリー歌手も動員して踊りまくる人気者
■Ruby My Dear カオティックでプログレッシブなビートに美メロを載せる音の芸
■Gore Tech サイバーパンク&メタルな世界観でWarStepを提唱する第3世代
■FFF 膨大なコレクションから的確なサンプリングで同業者からも信頼
■Electromeca 野太いベースにサイケ感でビートジャンキーから熱烈な支持 
■UndaCova 超複雑グリッチ・ビートに高速展開するフラッシュコアの真髄 
■他Cardopusher、Deformer、Shitmat、Drop the Lime、Sickboy、OVe-NaXx等多数
●「Should we stick to Breakcore? by Miii」「ブレイクコア・アーティストによる別名期活動」
「ブレイクコア・アーティストによるオフィシャル・リミック」等の充実したコラムも

目次

002 まえがき
003 目次

005 Chapter1 ラガコア&ブレイクビーツ
006 ラガコアとは? 
010 膨大なコレクションから的確なサンプリングで同業者からも信頼 FFF
011 FFF / Urban Guerrilla/Various/FFF/LFO Demon / FFF
012 FFF/Bombolo Blues Band/FFF/FFF/FFF
013 FFF/DieTRAX vs FFF/FFF/FFF
014 FFFインタビュー
024 野太いベースにサイケ感でビートジャンキーから熱烈な支持 Electromeca
025 Parasite vs Electromeca/Electromeca/Electromeca/Electromeca
026 Electromeca/Electromeca vs Wahn/Electromecaインタビュー
030 サイバーパンク&メタルな世界観でWarStepを提唱する第3世代 Gore Tech
031 Gore Tech/Gore Tech/Gore Tech/Gore Tech
032 Anaal Nathrakh/Gore Tech/Gore Tech & Enduser
033 Gore Techインタビュー
040 ブレイクコアとムーンバートンを融合させたムーンバーコアのオリジネーター Munchiインタビュー
044 超緻密ビートとグリッチでネクストレベルへ牽引するホープ Stazma the Junglechrist
045 Stazma the Junglechrist/Stazma The Junglechrist/Stazma The Junglechrist/Stazma The Junglechrist
046 Stazma The Junglechrist/Stazma the Junglechrist & Infekkted/Stazma the Junglechristインタビュー
050 ネアカな世界観で有名曲を絶妙にマッシュアップする音の料理人 Cardopusher
051 Cardopusher/Cardopusher/Cardopusher/Cardopusher
052 ドキュメンタリー作家の顔を持つハイブリッドなクリエイター Deformer
053 Deformer/Deformer/Deformer/Deformer
054 Deformer/Deformer
055 エモーショナルな美ストリングとラガマフィン混入で騒然 Enduser
056 Machine Girl / Enduser/Enduser/Enduser/Enduser
057 Enduser/Enduser/The Blood of Heroes/The Blood of Heroes
058 RAVEベースに破天荒なマッシュアップで有名人巻き込み大旋風 Shitmat
059 Shitmat/Shitmat and Friends/Shitmat/Shitmat
060 Shitmat/Shitmat/Shitmat/Shitmat
061 Breakcore meets Dubstep
064 Various/Rich Kid/DJ /rupture/DJ /rupture
065 Kovert/D’Kat/Shiro the Goodman/Istari Lasterfahrer
066 FRX/Zombieflesheater/The Bug Vs The Rootsman Featuring He-Man/AFX
067 Various/Repeater/Krumble/Eight Frozen Modules/Ghislain Poirier
068 Cuti Sadda/Eight Frozen Modules/Bazooka Alongside Daddy Freddy/Various
069 Parasite/Various/Anarchic Hardrive/Ripley
070 DJ Starscream/Zombieflesheater/Various/DJ /rupture
071 Various/Jahba/Unitus/Milanese
072 Mochipet/Zombieflesheater/Various/Istari Lasterfahrer
073 Dr. Lefty/I:Gor/Amboss/Dr. Bastardo
074 Krumble/Classless Kulla Als Beifahrer Beim Istari Lasterfahrer/Stivs/Krumble the DiscoBreaker
075 Repeater/Broken Note/Istari Lasterfahrer/TechDiff / Rotator
076 Broken Note/Junglefever & Stivs/Raxyor/Vile Enginez
077 Unuramenura/Amboss/Noirodyn/Lfo Demon
078 Mr Bad Monkey/Various/Meow Meow VS Jefflocks/Dr. Bastardo

079 Chapter 2 マッシュコア&カットアップ
080 マッシュコア / カットアップとは
081 ジプシーコアとは
082 もはやエンタメの域達したライブでダンスミュージックをも先導 Drop the Lime
083 Drop the Lime/Drop the Lime/Drop the Lime/Drop the Lime
084 Drop the Limeインタビュー
088 懐かしディスコやカントリー歌手も動員して踊りまくる人気者 Jason Forrest
089 Donna Summer/Donna Summer/OVe-NaXx/Donna Summer/Jason Forrest
090 Jason Forrest/Various/DJ Donna Summer/DJ Donna Summer
091 Jason Forrestインタビュー
100 有名曲マッシュアップでトップDJから人気のメロディの魔術師 Knifehandchop
101 Knifehandchop/Knifehandchop/Knifehandchop/Knifehandchop
102 Knifehandchopインタビュー
106 ブレイクコア最強国ベルギーで10代向けティーンコアを提唱 Sickboy
107 Sickboy/Sickboy/Sickboy/Sickboy
108 Sickboy/SickboySickboy Milkplus/Sickboy
109 Sickboyインタビュー
114 三味線や暴走族の音まで混ぜ込む浪速の電子実験音楽家 OVe-NaXx
115 OVe-NaXx/OVe-NaXx/OVe-NaXx/OVe-NaXx
116 OVe-NaXxインタビュー
118 ブレイクコア・アーティストによる別名義活動
122 Should we stick to Breakcore? by Miii
124 Various/Stunt Rock/Various/Various
125 Hard Off / aaaaa/Patric Catani/Eight Frozen Modules / Mochipet/Various
126 DJ Balli/Mochipet/Electric Kettle/VIP
127 Maladroit/End/Various/Various
128 End/Stunt Rock/Various/Various
129 Toecutter/Various/Various/Various
130 Various/Various/Ed Cox/Mochipet
131 Various/Society Suckers/Electric Kettle/Various
132 Amph/Various/Various/Devoner
133 Kodek/End/Graz/Foxdye
134 Various/Foxdye/Totally Fuckedup/Fexomat
135 BrokenNVEP vs Infekkted/Electric Kettle/Various/Ed Cox
136 Circus Brekovic/E-Coil/Audiotist/Ed Cox & E-Coli

137 Chapter 3 ジャズ・IDM・エクスペリメンタル
138 IDM/Jazz をも巻き込む実験的なブレイクコア
140 カオティックでプログレッシブなビートに美メロを載せる音の芸術 Ruby My Dear
141 Ruby My Dear/Ruby My Dear/Ruby My Dear/Ruby My Dear
142 Ruby My Dearインタビュー
146 超複雑グリッチ・ビートで高速展開するフラッシュコアの真髄 UndaCova
147 UndaCova/UndaCova/Atomhead/Atomhead
148 UndaCovaインタビュー
153 超細密プログラミング近未来的電子音ブレイクコアで騒然 Xanopticon
154 Xanopticon vs Eiterherd/Xanopticon/Xanopticon/Xanopticon
155 Xanopticon/Xanopticon/Xanopticon
156 Xanopticonインタビュー
159 US ブレイクコア・シーンのカルト的存在 Twenty Knivesインタビュー
164 有名曲アカペラを極悪グリッチ加工で常識はずれの悪ノリ異端児 Kid606
165 Kid606/Kid606 / Com.A/Kid606/Kid606
166 Kid606 / The Bug Feat. Wayne Lonesome/Various/Kid606/Kid606
167 カオティック近未来音のインダストリアルなIDMはダンサブル Monster X
168 Monster X/Monster X/Monster X/Monster X
169 Ślepcy/Mochipet/Joseph Nothing / Pale/I:Gor
170 !aSq!/Geroyche/Puzzleweasel/Various
171 7E Phalanx/I:Gor/Eight Frozen Modules/Eight Frozen Modules
172 Various/Method of Defiance/Ślepcy/Otto von Schirach
173 Ebola/Gusset/Eight Frozen Modules/John Kameel Farah
174 Nero’s Day At Disneyland/BananaSLOTH/Desper

175 Chapter 4  レイブコア&アシッド
176 Ravecoreとは
178 海外でも注目される日本の代表的なブレイクコア・イベントの主催者 KA4Uインタビュー
186 ブレイクコア・アーティストによるオフィシャル・リミックス
189 DJ Bogdan Raczynski/Line 47 / Rusuden/The Flashbulb/Various
190 The Flashbulb/Epsilon/Belladonnakillz/Various
191 Various/DJ Scotch Egg/Math Head/Line 47
192 Soundbites/DJ Technorch/Pisstank/B.I.N.T. vs Dalit
193 Various/weyheyhey !!/Otto von Schirach/DJ Rainbow Ejaculation
194 Various/TechDiff/Totally Fuckedup/DJ Technorch/
195 Various/Various/Gizmode/weyheyhey !!
196 DJ Technorch/Anorak/Hitori Tori/weyheyhey !!
197 Various/Anorak/Gizmode/Hitori Tori

198 あとがき

前書きなど

本書『ブレイクコア・ガイドブック 下巻』は、2000年中頃に起きたブレイクコア・ムーブメントをメインにした構成となっている。上巻では、90年代後半から2000年初頭をメインとしたストイックでアンダーグラウンドなブレイクコアの本質に迫る様な内容であったが、下巻ではブレイクコアの第二世代とされるアーティスト達によるダンスミュージックに特化したダンサブルなブレイクコアやレイブコア、元々のルーツでもあるジャングルにレゲエのエッセンスを活かしたラガコア、カットアップやマッシュアップを多用したマッシュコア、IDMやジャズを取り入れたエクスペリメンタルなブレイクコアをメインに取り上げており、ブレイクコアの歴史の中でも特に刺激的であった時代を切り取っている。
2000年中頃のブレイクコアがなぜ、黄金期とされるかには幾つかの要因が考えられる。
一つは、インターネットの普及によって時差がほとんど無く音源と情報を入手し、ファン同士でシェア出来るようになった事。同時期のメインストリームの音楽シーンでは、ヒップホップ、トランス、ビッグビート、トリップホップ、デジロック、トランス、ミクスチャーロックといったジャンルが賑わしていた。それらのジャンルにフラストレーションを感じていた人々や、近しいジャンルであるがIDM、エレクトロニカ、ハードコア・テクノがまとっている雰囲気や作品のアプローチなどに対して違和感や物足りなさを感じ始めていた若い世代によって、ブレイクコアがサポートされた事もあるだろう。行き場のない欲求を何か別の物が満たしてくれるはずと感じていた人々がインターネットの登場によって、遂にブレイクコアを見つける事が出来たのではないだろうか。
伝説的なラジオDJであるJohn Peelもブレイクコアを自身のラジオ番組でプレイし、BBCラジオの人気プログラムThe BreezeblockにもVenetian Snares、Knifehandchop、Drop the Lime、Kid606、DJ/ruptureが出演していた。ブレイクコアの黄金期を代表するアーティストとしてすぐに思い浮かぶUKのShitmatはデビュー当時からメディアの注目を集め、2003年にリリースした7インチ・レコードに収録されていた「Shopliftin’ Gabba」はJohn Peelがレコメンドして何度もプレイし、The Breezeblockでもプレイされたそうだ。
第二世代とされるブレイクコア・アーティスト達やレーベルは、自身の作品をより多くの人々に届ける為に積極的に情報や音源を発信していき、レコードやCD、カセット・テープでのリリース形式に加えてデジタル・フォーマットも取り入れ、フリーダウンロードでのリリースが増えていった。その結果、多くの支持者を作ることに成功し、Glastonbury FestivalやGlade Festivalといった世界的にも有名な大型フェスティバルにもブレイクコア・アーティスト達は出演し始め、有名な音楽雑誌にも取り上げられていく。
この下巻では、その当時の熱い熱気を感じられるブレイクコアの黄金期に活躍していたアーティスト達のインタビューや作品から、ダブステップ(ブロステップ)、ハード・ドラムンベース~ダークステップ、クロスブリード、フットワークといったジャンルの要素も巧みに取り入れた第三世代のブレイクコア・アーティスト達による作品や、別ジャンルから見たブレイクコアの存在、ダブステップ/グライムとブレイクコアの融合についてなどを紹介している。ブレイクコアが2000年中頃から後半にかけて生み出した手法や表現方法が、今の音楽シーンで活躍するアーティスト達にどれだけ影響を与えているのかが解ると思う。最近ブレイクコアに興味を持った方々には馴染みのあるアーティストから、ほとんど作品が世の中に出回らなかった知る日とぞ知るカルト的なアーティストやレーベルなど、マニアな視点からもライトな視点からもブレイクコアの歴史を楽しんで貰える内容になっている。

著者プロフィール

梅ヶ谷雄太 (ウメガタニ ユウタ)
1985年生まれ、東京都出身。2002年頃から都内でDJを始め、2004年に自身主宰イベント「Murder Channel」をスタート。恵比寿Milk や中野heavysick ZERO、吉祥寺Star Pine’s Cafe、渋谷Lounge Neo、難波Rockets、名古屋Cafe Domina、金沢Manier 等、様々なクラブで回を重ね、2017 年にはブリストル(UK) のThe Black Swan にてMurder Channel のイベントも開催。2005 年から海外アーティストも積極的にブッキングし、多くのアーティストの初来日を成功させた。
2007 年からはMurder Channelをレーベルとしてスタートさせ、現在までに40タイトル以上の作品を発表。PS3 のゲームソフト『Savage Moon』のサウンド・トラックのリミックス・コンピレーションや、日本の漫画『ドロへドロ』のオフィシャル・サウンドトラックの監修も務める。
その他にも、極端な音楽をメインに紹介するGHz Blogにて不定期にインタビューや特集記事を公開中。

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