共産テクノ

共産趣味インターナショナル
ソ連編
四方宏明(著)
ISBN 978-4-908468-01-8
C0073 四六判 224頁
価格 2,200円+税
書店発売日 2016年3月7日

 

 


紹介

テルミンを生み出した元電子楽器大国ソ連。だが「収容所群島」の監視体制では「サミズダート」で流通した「テープアルバム」がダビングでネズミ算式に増殖。欧米の人気曲の盗作疑惑。国民の体力増強を図る政府と、国営レコード会社メロディヤのお墨付きを得るためにミュージシャンは「スポーツテクノ」を進言。宇宙開発先進国のプライドでスペースディスコが大流行。一方、西側機材入手困難のためミュージシャンが楽器自作、2トラック録音機による人力テクノも。『All About』でガイドを務めるテクノポップの第一人者、四方宏明が謎のベールに包まれたソ連テクノの実態を徹底調査。

目次

2■はじめに~共産テクノとは?
4■目次
6■凡例
6■地図
7■主要な出来事
8■ソビエト社会主義共和国連邦
9■ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国
10■ヴィチスラーフ・ミシェーリン Вячеслав Мещерин
ガガーリンも宇宙で聴いたソ連電子音楽のパイオニア
16■コーラ・ベルドィ Кола Бельды
ハバロフスク近郊ナナイ族の口琴テクノ
18■ツェントル Центр
バンド・リーダーは米ソ友好ソングをリリース
21■チルナフスキー=マテツキー Чернавский – Матецкий
2 トラック録音機だけで名作を作り上げた人力テクノ二人組
30■フォルム Форум
名曲も盗作疑惑曲もあるソ連テクノポップの先駆者
38■《コラム1》盗作疑惑調査委員会
怪しいカヴァー?盗作?そこから見えるソ連の黒歴史
41■アレクセイ・ヴィシュニャ Алексей Вишня
早すぎたトランスジェンダー? 早すぎたチルウェイヴ
47■ストランヌィ・イーグリィ Странные Игры
アメリカで初めて公式にリリースされた元祖共産2 トーン
54■ジャンナ・アグザラワ Жанна Агузарова
逮捕歴あり、火星出身と言い張るソ連版Lady Gaga
57■ラジオノフ& チハミロフ Родионов и Тихомиров
ソ連スポーツ委員会の推奨の「スポーツテクノ」
61■ラジオノフ&チハミロフにモスクワでインタビュー
エアロビクス、ブレイクダンス、スター・ウォーズに触発されたMSX ミュージック
74■アリヤーンス Альянс
モスクワ版Duran Duran、共産ナウロマンティック!
76■Brothers In Mind(Братья По Разуму)
YMO をサンプリング(パクった?)した閉鎖都市の反乱者
78■メトロ Метро
カシオトーンを駆使したローファイ共産テクノ
80■ダヴィット・トゥマーナフ Давид Тухманов
ソ連のTrevor Horn ?モダンポップな共産テクノ人気作曲家
83■タチアナ・アンツィフェロヴァ Татьяна Анциферова
歌手に育ててくれた年上音楽家の若妻となり、共産テクノアイドルへ
85■エメラルドの都の魔法使い Волшебник Изумрудного Города
おとぎ話風のバンド名なのに、ニューウェイブ・レゲエ
87■ニコライ・コペルニク Николай Коперник
妖しいオーラの自称「ニューロマンティックスの真のシンボル」
89■グリゴリー・グラトコフ Григорий Гладков
子供ディスコ・シリーズを放ったギネスブック記録保持者
91■メガポリス Мегаполис
東ドイツで交換留学生だったエンジニアによるロシア詩テクノポップ
93■《コラム2》ソ連へのノスタルジア
ソ連時代の古いガイドブックを使って、モスクワを訪ねてみた
102■New Composers Новые Композиторы
Zappa が認めて、Eno がコラボしたソ連製Kraftwerk
106■ビオコンストルクトル Биоконструктор
髪型やファッションまで、なりきりDepeche Mode
110■ニー・コスメチキ НИИ Косметики
「セックスのための音楽」を発表した「化粧品研究所」

113■ウラジミール・プリスニコーフ Владимир Пресняков
父は家畜をテーマにしたテクノ歌謡をプロデュース、息子はイケメン系アイドル
116■ザクルィタヤ・プリドプリヤーティ Закрытое Предприятие
「閉業」を意味するシベリア発ダークウェイヴ、仲間は謎の死
118■アルガニーチスカヤ・リェヂ Органическая Леди
モンゴルに生まれ、アラサーでデビューしたオーガニックレディー
120■Slow Motion
大祖国戦争激戦地、旧スターリングラード出身なのに、アンチ・ロシア語デュオ
122■《コラム3》テレビ・映画から見る共産テクノ
テレビドラマ『エイティーズ』& 映画『エレクトロモスクワ』
126■ウクライナ・ソビエト社会主義共和国
127■ディスプレイ Дисплей
ソ連初のテクノポップという人もいる「ロボット=スーパーマン」でテレビ出演
129■Ivan Samshit
「Shit(クソ)」なのにロマンティックなテクノ・トリオ
132■ルーシャ&ナターシャ Руся & Наташа
姉はマレットヘアーのテクノアイドル、妹はエロスな肉体派熟女
137■ユーリイ・ブチマ Юрий Бучма
「チェルノブイリの苦痛」を描いた画家そして電子音楽家
139■イリーナ・ビリク Ирина Билык
クリントン元大統領の前で歌ったウクライナの歌姫
141■《コラム4》共産テクノの探し方
キリル文字入力から有力サイト情報まで
143■白ロシア・ソビエト社会主義共和国
144■ヴェラスィ Верасы
白ロシアの歌謡楽団がテクノポップに突然変異
146■カザフ・ソビエト社会主義共和国
147■アルマータ Алмата
後に英国チャートで健闘したジャズロック由来のテクノバンド
150■エストニア・ソビエト社会主義共和国
151■トルナード Tornaado
Kraftwerk をレゲエ・カヴァーしたマリオとルイージ集団
155■Radar
キューバ、西アフリカにまで遠征、ファンキーレゲエの名曲を残す
157■マハヴォック Mahavok
バックバンド上がりの苦労人、ヘッドバンドが80 年代なエレクトロニック・フュージョン
159■《コラム5》ロシア・アヴァンギャルド・ジャケット展
リシツキー、ロトチェンコ、ステンベルク兄弟の遺伝子!
189■ラトビア・ソビエト社会主義共和国
190■ゾディアック Зодиак
小国ラトビア出身ながら、売上2,000 万枚を突破したスペースディスコ
192■ゼルテニエ・パストニエキ Dzeltenie Pastnieki
ソ連の共産テクノの起源(本命!)となるラトビアの宅録集団
200■ユンプラヴァ Jumprava
歴代メンバー中4 人の名前がアイガルスだったハンマービート大好きバンド
202■リトアニア・ソビエト社会主義共和国
203■テイスティス・マカチナス Teisutis Makačinas
リトアニア音楽院のクラシック音楽理論教授が突然テクノディスコを発表
205■アルゴ Argo
試作機シンセサイザー「Vilinus-5」を実験台にしたスペースディスコ
208■フォーイェ Foje
30 年後にディープハウス化されるも全く違和感なし
210■《コラム6》100 枚のソ連ロック・テープアルバム
ソ連でインディーズとして機能したテープ文化
216■『100 枚のソ連ロック・テープアルバム』からの共産テクノ系セレクション
218■《番外編》JOYTOY
日本にもあった反米・親露路線の共産テクノ?
220■あとがき
222■参考文献

著者プロフィール

四方宏明(シカタ ヒロアキ)
1959年京都市生まれ。神戸大学卒。2014年にP&G退社後、(株)conconcom及び(株)WATER DESIGNにてコンサルタントとして活動する。
2001年よりAll About にてテクノポップのガイドとなり、インタビュアー、音楽発掘家としても情報を発信し続けている。
研究対象は、「共産テクノ」「中南米テクノ」「世界の渋谷系」等。

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