安齋篤人さんによる『ガリツィア全史』が完成したので、中身を紹介します。

帯を取り外した状態。

袖には『旧ドイツ領全史』が。実は安齋篤人さんを『旧ドイツ領全史』の著者衣笠太朗さんに仲介してもらいました。

ちょうど『ガリツィア全史』と同じ日に『旧ドイツ領全史』の6刷りも出来上がりました。本の作りや内容も似ているので、お勧めです。

本扉。

目次。こちらでも見られます。

年表。

ようやく「序章」です。こちらでも見られます。

各章扉や時代の節目毎に領土の変遷などを描いた地図を用意しています。

「地名・人名表記について」「凡例」

やっと第一章「中世のガリツィア」。全九章の構成で成り立っています。

「中世のガリツィア」

「ヴィソーキー城」など。

「コラム:ガリツィアの都市①」

「第二章 近世のガリツィア」

「コラム:ポーランドの士族と日本の武士」

「ルブリン合同とブレスト教会合同」

「コラム:ガリツィアの「ロビン・フッド」ドウブシュとフツル人」

「コラム:ウクライナ語の起源 —ガリツィア・ポジッリャ方言、ルテニア語」

「第三章 近代のガリツィア①」

「レンベルク/ルヴフ/リヴィウ生のユダヤ人であり、後に米国に渡り自由主義経済学者として名をはせたルートヴィヒ・フォン・ミーゼス」

「クラクフ都市共和国」

「コラム:ガリツィアの都市②」「経済学におけるオーストリア学派の創始者として名高い経済学者のカール・メンガー」

「コラム:ザッハー=マゾッホとガリツィア」

「ルテニア人の政治運動の分裂とウクライナ・ナショナリズムの展開」

「シュチェパノフスキと東ガリツィアの石油開発」

「イヴァン・フランコ」

「ロートとヴィットリンのガリツィア」

「ガリツィアのフェミニスト」

「シェプティツィキーと幻の1914年の妥協」

「第一次世界大戦の勃発とガリツィア戦線」

「ポーランド軍団とシーチ射撃団」

「戦後のガリツィアの帰属をめぐる議論」

「1918年のリヴィウ/ルヴフ市街戦」

「ペトルシェヴィチ議長(中央)とコスティ・レヴィツィキー(左脇)内閣」

「戦中のプシェミシル/ペレミシュリ自治とレムコ共和国」

「1918年11月のルヴフ/リヴィウのポグロム」

「西ウクライナ国民共和国の内政と外交」

「ポーランド・ソヴィエト戦争とルヴフ/リヴィウの戦い」

「OUNの創設」

「ステパン・バンデラ」

「ゲットー席の導入を要求するポーランド民族急進派のピケ」

「マスロソユーズの輸出先」

「オレーナ・テリーハ」

「「シュコツカ・カフェ」とルヴフ数学学派」

「リヴィウ市庁舎に掲げられたソ連の指導者像」

「NKVDに逮捕、投獄されたウクライナ国民民主同盟(UNDO)の幹部」

「リヴィウ大学正面に掲げられたナチ旗(ポーランド国立図書館)」

「ナチ・ドイツ占領下におけるテロルとホロコースト」

「ナチ・ドイツ占領支配の終焉とポーランド・ウクライナ紛争」

「ビエシチャディのポーランド軍の追放作戦」

「東ガリツィアからポーランドへの「移住者」」

「ウクライナ・ディアスポラ」

「1988年、リヴィウで開催されたギリシャ・カトリックの合法化を祝う行進」

「参考文献」

索引

右側の袖には『ウクライナ・ファンブック』が載っています。こちらの本でもリヴィウやウクライナ西部に関するページがあるので、興味がある方は是非手に取ってみて下さい。

以上、ざっと写真で『ガリツィア全史』を紹介していきました。

本書の正式発売日は12月10日で、多くの書店では販売が開始されています。

オンライン書店では一部遅れが生じているみたいなので、お急ぎの方は是非大型書店に問い合わせてみて下さい。店舗によっては複数回補充しているところもあります。