髙井ホアンさんによる『反日アニメUSA』が完成したので、中身を紹介します。

帯を取り外した状態。

本扉

まえがき。こちらで読めます。

目次。こちらで読めます。

凡例と第1章「戦前」の扉。

なぜか着席を強要する、フィリックスの初来日アニメ『Japanicky』。

基本的に最初の2ページは、タイトル画像、監督や脚本、視聴できるURLなどを記載したスペック表、作品概説を載せています。

3ページ目からはあらすじ解説。特に重要だったり、面白いシーンを抜粋して説明しています。

当時のアメリカ人にしか分からないような、ギャグやスラングの意味も解説。

この記事を書いている本書の編集者は、アメリカンスクール育ちなのですが、それでもよく分からない軍事用語や専門用語、死語などの解説がきちんと施されており、非常に分かりやすく、また勉強になりました。

そして特に重要な見どころを太字で強調。

これでYouTube等でアニメ作品を視聴する上で、遥かに理解力が高まります。

日米友好を願う、日本のベティ人気に応える一作『A Language All My Own』。

「図6 誇張やステレオタイプが見られない、日本の観客たち(みんな同じ顔だが)」
「図8 大量のプレゼントと世界友好の歌の思いを胸にベティは帰国するのであった」

各章末にはコラムも。こちらは「米軍を支えたスクリーン英雄 ~スナフ、フック、マクギリカディ~」。

そして第2章の「戦争前期」。

喜んで所得税を納めたくなる(?)納税推進アニメ『The New Spirit』。

「図4 愛国者ドナルド」

ミッキーマウスの衝撃的な登場に動揺しかねないアニメ『Out of the Frying Pan into the Firing Line』

「図6 衝撃の事実。ミッキーは徴兵されていた!」

「「戦時下アニソン」の世界」コラム。

日系人をスパイとして描くスーパーマンの反日アニメ『Japoteurs』

「図1 お馴染みスーパーマン」
「図4 駐機状態でも五階建てのビルより巨大な六発爆撃機」

人形アニメの第一人者が送る反枢軸国アニメ『枢軸国を葬れ』。

こちらは唯一のイギリスの作品です。またアニメではなく、人形を用いたストップモーション撮影です。

「図1 シックルグルーバー家の赤ん坊ヒトラー。親の姿は見えない」
「図4 慇懃無礼かつ卑劣に描かれるヒロヒト」

朝鮮戦争も冷戦もない未来よりお送りします『Take Heed Mr. Tojo』。

「図1 朝鮮戦争とか冷戦とかない明るい近未来」
「図4 日本人の顔真似(目じりを引くのはアジア系への典型差別的ジェスチャー)」

問題児兵士が引き起こすゲリピー大騒動『Commandments For Health: Use Your Head』。

「図4 日本円がトイレットペーパーに! 一枚くれ!」
「図7 日本のアナウンサー。片言でマクギリカディを褒め称える」

巻末には「アメリカ・アニメーション概史」。

と見どころをダイジェストで紹介しました。髙井ホアンさんは、2024年には『鬼畜米英漫画全集』を出版されており、こちらとセットで読んで頂ければ幸いです。

日米のプロパガンダの違いや差が分かります。

日本の方からは負け惜しみと痩せ我慢、コンプレックスを感じますが、アメリカの方からは圧倒的な技術力、余裕からくるユーモア、そして人種的な見下し感を感じます。

正式な発売日からはかなり遅れましたが、やっとネット書店でも在庫がありになり、書店でも販売が開始されています。