松尾信仁さんによる『ドゥームメタル・ガイドブック』が完成したので、中身を紹介します。

カバーを飾るのはLuciferのJoanna Sadonis。

Trooper Entertainementの宮本さんの仲介で、インタビュー並びに画像提供を頂きました。

本の袖には『ゴシックメタル・ガイドブック』や『ビートダウン・ハードコア・ガイドブック』などドゥームメタルとやや関連のある書籍の紹介。

まえがき。こちらでも読めます。

目次もこちらで読めます。

ドゥームメタルはストーナーメタルと半ば一体化したジャンルで、「ドゥーム/ストーナー」と一括りにされる事が多いです。

しかしバンド数や音源数が余りにも多く、一冊にすると400ページ超えるのは必至です。そうするとオールカラーで刷ったら、トンデモナイ金額になってしまう為、2冊に別けることになりました。

『ストーナーメタル・ガイドブック』の方は松尾さんになるべく早く書き上げてもらう様にお願いしているので、ご期待下さい。

さてここからが第1章のヨーロッパ。

まずは「ドゥームの絶対的始祖、全てはここから始まった」Black Sabbath。

もちろん今回も随所にコラム、ミニコラムを設けています。こちらは「指切断したギタリストTony Iommiがドゥームに与えた影響」。

ドゥームメタルに大きな影響を与えたNWOBHMダークサイド、Pagan Altar。大御所ですが、インタビューしています。

ホラー&エクスプロイテーション映画モチーフの英国代表カリスマ、Elecric Wizard。

「ドゥームのテーマとして活用されるホラー映画達」コラム。

最速から最遅へ、ドゥームメタル誕生の礎を築いたバンド、Cathedral。

なんとそのCathedralのLee Dorrianのインタビューが実現しました。Rise Aboveの話も。

甘い中性的ヴォーカルと魅惑のメロディを操るアシッド集団、Uncle Acid and the Deadbeats。

Uncle Acid and the Deadbeatsのインタビュー。

「The Beatlesが間接的にドゥームメタルに及ぼした影響」コラム。

北欧ドゥームメタルのパイオニアであり先駆者、Candlemass。

「ドゥームメタルにおいて重宝されるフォントたち」コラム。

Black Sabbath直系の伝統 & 真正ドゥームを堅持、Count Raven。

そんな彼らにもインタビュー。次から次へと凄いですね~。

本書のカバー写真を飾る。Lucifer。

当然インタビューも。そして本書でインタビューしている別の人物との確執も述べており、人間関係が興味深いです。

2020年以降の南欧ドゥームシーンのトップバンド、Acid Mammoth。

インタビューもしているのですが、なんとメンバーに親子が。

やっと第1章のアメリカがこれで終わりです。第2章は北アメリカ。

左の1ページを費やしたコラムは「ドゥームで使用される定番の楽器や機材」。著者の松尾さんはHebikatanaのフロントマンなだけあって、楽器の知識も豊富です。

1970年代から活動を続けるアメリカ大陸のドゥーム・パイオニア、Pentagram。

ドゥーム界の最重要人物、Wino率いるメリーランドの重鎮、The Obsessed。

なんとそんなドゥームメタル界を代表する重鎮Winoにもインタビュー。本当に次から次へと大物をよく掴まえました。

2010年代以降の新たな潮流をつくりだす「棺桶担ぎ人」、Pallbearer。

古いバンドだけでなく、新しいバンドもきちんと紹介しています。

クリスチャンメタルからサイケまでドゥームの可能性広げるレジェンド、Trouble。

ハードコアとも深い関係のアメリカで最古のドゥームバンドの一つ、Saint Vitus。

ドゥームメタルの中でも特に重要なバンドです。

で、なんと……、そんなSaint VitusのDave Chandlerにまでインタビューしています。一体、松尾さんの人脈力どうなっているの!?

第3章はヨーロッパと北アメリカ以外の地域。

各国にフォロワーを生み出し続ける現代の南米ドゥーム・スター、Mephistofeles。

近年最も支持を得てきているそんな彼らにもインタビュー。

「隣接するジャンルに見い出すことができるドゥームの表出や影響」コラム。

その中で加藤隆雅、 杉本憲史著『酩酊と幻惑ロック』東京キララ社を紹介しています。

2023年に出版された本で、「Dazed and Hypnotized」という「概念」の下に様々な音源に迫るという画期的な手法で書かれた名著です。

ドゥームメタルに興味があるかたはぜひこの本も読んでみて下さい。

さて最後のトリを務めるのは、日本のみならずシーンを代表するシリアルキラー・ドゥーム、Church of Misery。

滅多にインタビューに応じてくれないらしいですが、そんなChurch of Miseryのインタビューが!

最後は「世界的に見ても先進的だったジャパニーズ・プロト・ドゥーム」「盛り上がりを見せる中国ドゥームとWeedian『Trip to China』」のコラム。

というわけでざっと見どころを紹介しました。ご覧の通り、インタビューが過去最高で充実しており、『ドゥームメタル大御所インタビュー集』と言っても良い様な内容です。

正式発売日の3月10日からしばらく経過していますが、Amazonでは未だに在庫切れが続いています。

楽天ブックスのロック・ポップス部門では上位3~5位をキープし続けています。

著者の松尾さんがお勤めのディスクユニオンでも売れ行き好調の様です。

そうしている間に社内在庫もどんどん捌けてきています。お早めにご購入することをお勧めします。