コロナ禍真っ只中の2020年8月に出版された衣笠太朗さんによる『旧ドイツ領全史』。弊社としては比較的高価格帯の本であるにも関わらず、大反響を得て初版出版からわずか2ヶ月で3刷りまでしていました。

最後に5刷りを重版したのは、ロシアによるウクライナ侵略が行われた直後の2022年3月です。

民族や国境といったテーマを知るうえで非常に参考になる書籍で、ドイツ史研究界でも一定の地位を確保しました。

そしていよいよその5刷りの社内在庫も枯渇してきた為、6刷りすることになりました。

非常にありがたいことなのですが、初版を出版した2020年から印刷製本代が、あり得ないぐらい高騰しています。

どうにか買い支えて頂ければと思います。

さてこのチラシにも書いてありますが、

2022年の5刷り以降
・著者が神戸大学大学院国際文化学研究科講師に着任する

・著者の『ドイツ帝国の解体と「未完」の中東欧』(人文書院)が日本ドイツ学会奨励を受賞する

・千葉県日独協会等の『旧ドイツ領全史』に関する講演会が大好評

・有名大学でのドイツ史講義の教科書としても使われる

・第二次大戦後、旧ドイツ領から追放された移民たちが「被追放者連盟」結成していく。

現代ドイツを揺るがす政党AfDの台頭とも絡む、被追放民同盟の歴史的根源も本書で解説している。

このように「旧ドイツ領」は今現在もドイツ政治に間接的に影響を及ぼし続ける重大なテーマである。

と、この2年で円安インフレやロシアによるウクライナ侵略以外にも、著者の衣笠さんが出世しました。

またドイツ政治が不安定化してきています。

『旧ドイツ領全史』が有名大学の教科書として使われ始めているらしいです。

というわけで、ますますドイツ史の定番書としての地位を盤石なものにしてきています。

12月3日ごろに書店に搬入されます。よろしくお願いします。