突然ですが『ゴシックメタル・ガイドブック』を出版します! 著者は tkhr_gother @ville0096 で知られる阿久津孝絋さんです。

担当編集者が観測する限り、日本有数どころか世界有数のゴシックメタルマニア。少なくとも見たことがないマイナーなバンド名を日本語でフィルター検索すると、著者の阿久津さんの投稿のみがヒットする事が数え切れないほどありました。

ゴシックメタルだけでなく、ニューウェーヴ、シューゲイザー、エレクトロ、インディロック全般の一大情報源になっています。

副題は『メランコリック・ロマンティック・シンフォニック・ドラマティック』で、『世界過激音楽』シリーズもとうとうVol.20に到達しました。

ポストパンク・ニューウェーブ・ドゥームメタル・シューゲイザー・DSBM オルタナティヴロックまであらゆるジャンルを飲み込み 各国でチャートインする越境メタル

このチラシに載せられたのはこれだけで、他にも関係あるサブジャンルはゴシックロック、ヘヴィメタル、デスメタル、メロデス、ブラックメタル、ニューメタル、フォーク、アンビエント、インダストリアル/エレクトロ、メディーバル・フォーク、フューネラルドゥームなど多岐にわたります。

1990年代初頭のイギリスでParadise Lost、Anathema、My Dying BrideのPeaceville御三家を中心として、ゴシックロックとヘヴィメタルを融和したゴシックメタル・ムーヴメントが勃興しました。

その後もType O Negative、Tiamat、Katatonia、Moonspell等のパイオニアを1990年代に輩出しながら、女声ゴシックメタルの祖と言えるThe 3rd and the Mortal やThe Gathering、ゴシックメタルにおける美女と野獣スタイルの男女ツインヴォーカル様式を確立したTheatre of Tragedyなどの活躍を経てゴシックメタルの定義はますます大きく拡張し、同時に曖昧にもなっていきます。

1990年代後半~2000年代にかけてはWithin TemptationやAfter Forever、Epica等を筆頭とするシンフォニック・ゴシックメタル勢の存在感が増していき、Evanescenceのアメリカでの爆発的成功やフィンランドのHIMの国際的な活躍も相まって、ゴシックメタルはオルタナティヴロックすらも飲み込みながらメインストリームにおける認知度を高めていきました。とうとう各国でチャートインするほどの人気を勝ち得ていきました。

Paradise Lost
ゴシックメタル創始者

My Dying Bride
耽美的デス/ドゥームメタル

Anathema
プログレッシヴ/アートロック探求

Katatonia
北欧メランコリックメタル

Opeth
プログレッシヴロック架け橋

HIM
Love Metal

Lacuna Coil
オルタナティヴメタル折衷

The Gathering
フィーメール・ゴシックメタル開拓

Type O Negative
アメリカン・ゴシック

Theatre of Tragedy
美女と野獣ヴォーカル

厳選するのに苦労しましたが、このチラシに載せている有名なバンド以外にも、膨大にメタル界以外にも知られているバンドがいます。またEvanescenceなど、Billboard上位にランクイン、一般リスナーを獲得するまでにメインストリーム化したバンドも大勢います。

本書で紹介しているバンドのリスナー数を合計すると、『世界過激音楽』シリーズの中ではダントツ、下手すると1~2桁ぐらい多い可能性があります。

なお紹介数は494バンド、761音源に膨れ上がりました。近隣ジャンルとの境界線が曖昧なこともあり、これでも相当絞ったつもりです。

インタビュー
My Dying Bride
The Gathering
Lacuna Coil,
Tiamat Moonspell,
Funeral
Lacrimas Profundere
Hanging Garden
Deathwhite

更に『世界過激音楽』シリーズ史上最高レベルのネームバリューがある大御所バンド達へのインタビューに成功しました。どうやったらその様なことが可能だったのか、不思議に思えてくるほどです。

コラム
フィーメール
フェスティヴァル
ヴィジュアル系
世界観等

多様な要素が集まったゴシックメタルなので、いろんな切り口のコラムを用意しています。特にヴィジュアル系から入って、このジャンルに辿り着いた人も多いと見られるので、それに関するコラムは必読です。

境界線が曖昧な超巨大ジャンル故にコンテンツが溢れかえってしまい、256ページに膨れ上がってしまいました。このジャンルに特有の世界観や美意識を伝えるために、オールカラーを断念するわけにもいきません。

その結果、再三ほぼ度外視で、2600円という割安価格に抑えました。1年前から印刷製本代が大幅に上がってきているので、皺寄せは出版社に来ています。

11月15日頃までには店頭に並ぶ予定です。ご期待ください。