『いんちきおもちゃ大図鑑4』が完成しました。著者はいんちき番長と加藤アングラさんで、数字で分かる通りシリーズ4巻目です。

本編としては5年ぶりなのですが、昨年2021年に出版したスピンオフ企画『どえらいモン大図鑑』が短期間で3刷りするなど、大変話題になりました。

 

帯を取り外した状態。

第1章はコミカルキャラクター。特に中国ではゲームがプレイできないにも関わらず、黄色いモンスターが大人気。

近年、敢えてのパロディグッズも増えてきている様です。

イタリア人になったり、アメリカ人になったり。

近年、鬼を滅するブームが到来した事を反映。

もちろんイギリスの鉄道も根強い人気。

ブロクで世界を作るゲーム風。

そしてデンマークのブロック玩具の特許が切れたのに乗じています。

近年アメリカとは経済摩擦が激しくなってきているにも関わらず、アメリカンコミックヒーロー物が人気急増。

色々と圧力掛けられているのに、憧れているのでしょうか。

元々、『ウルトラ○ン』だったけど、在庫が余り過ぎて、塗装を別のヒーロー物に転用したと見られる玩具。

中国メーカーが版権を独自に取得して、この手のキャラクターは、アメコミに反比例して、激減してきている様です。

それでもまだ結構あります。

原稿を読んでいて、さっぱり頭に入ってこなかったややこしい玩具。より分かりやすくなるように、書き直してもらいましたが、それでも写真と照らし合わせてよく見ないと分からない、変な作りです。

近年、中国でもハイエイジ向けのものが増えてきている様です。

そして一見、2つとも関係ないメーカーが作ったものだけど、それぞれの頭と胴体を入れ替えると「偶然別のモノになっちゃう」という代物。

いんちきとかニセモノとは関係なく、素直におもちゃとして格好良く見えるのも、3巻から更に増えてきています。

メガト○ンだけではなく、オプティ○スやバンブ○ビーも拳銃に。

車が変形してロボットになるのかと思いきや、ボンネットから顔が飛び出すだけのギミック……。

近年中国新幹線が全土にわたって線路を伸ばしているようですが、中国版シンカリ○ンも登場。

お土産にも良さそうなタイの国民的三輪タクシー「トゥクトゥク」が変形。色んな国のバージョンのものができそうですね。

ここからは「女の子向けキャラクター」

透明の頭部の中にポップコーンの様なツブが弾けまわるものなど、コンセプトが意味不明で、女の子が喜ぶとは思えないものも。

ポニーの顔を開いたら人間の顔が出てくるという、逆に恐ろしいのではと思えるキャラ。

あまりにもデッサン力がないキャラクターたち。

2020年と言えばネズミ年でした。ネズミと言えばあれですね。

そこでネズミ系のいんちきおもちゃも沢山登場。

味わい深い表情を見せるネズミたち。

という訳で、相当駆け足で『いんちきおもちゃ大図鑑4』の中からランダムに抜粋して紹介しました。

176ページもあるので、ここで紹介できたのはほんの一部です。

近年、経済的急成長を遂げ、版権意識も高まってきていますが、それでもまだ沢山出てくるいんちきおもちゃ達。

それなりに技術力が高まり、ハイエンド化しているのに、やっぱりどこかでいんちき要素が出ているものもあれば、未だにいい加減に作った結果、表情がマヌケでシュールなもの達まで、近年のコレクションの集大成が詰め込まれています。

今までのシリーズを買い揃えていた皆様も、今回初めて知った方々も是非、『いんちきおもちゃ大図鑑4』をよろしくお願いします。