突然ですが『絶対に解けない受験世界史3』を出版します! 著者は稲田義智さんで副題は「悪問・難問・奇問・出題ミス集」です。

シリーズ名は「大学入試問題問題」でそれの第3巻に当たります。

数々の出題ミスを暴露してきた本シリーズ
早慶悪問激減・上智世界史ほぼ撤退・センター試験終了
シリーズ継続すら危ぶまれたが杞憂に!
次から次へと出てきて過去最多ページ数に!

大学入試の問題制作者から、かなり恐れられ続けてきた本シリーズ。

そのおかげもあってか早慶などの有名私立大学では悪問が激減してきています。

また上智などを含め、世界史を課す大学自体が減ってきています。

そしていよいよセンター試験も終了してしまいました。

このままだと世界史から悪問や出題ミスが激減するかと思いきや、そうでもありませんでした。

結果的に560ページという一般的に考えてもかなりの大著に。

ページ数が前巻に比べて34%も増えてしまいましたが、どうにか企業努力によって値段は据え置きとは言わないものの、8%上昇の2500円に抑え込みました。

×「ビ」が「ピ」になる等、頻発するOCRミス (該当複数)
×大学が発表した公式解答例が文字数オーバー(島根県立大 2020年)
×設問と無関係な事実誤認に基づく反原発運動を押し売り(専修大 2020年)
×ブレグジット直後にイギリスを「EU現加盟国」(早稲田大 2020年)
×正解が前の試験時間の英語の設問に書いてあった(慶應大 2019年)
☆ヒット曲『デスパシート』出題するも歌詞覚えていれば解答可能(慶應大 2019年)
☆解答選択肢で「アンコール=ワットの修復・保存に上智大学は協力している」とPR(上智大 2019年)

……等などヘンな問題を徹底的に調査・検証・解説・糾弾!

ここでは紹介しきれないぐらい、ヘンテコな問題が沢山載っています。変なのは1,2巻よりも増えている様に感じます。

また今回、初めて東京大学の問題も一問、掲載されています。

稲田さんの軽妙な解説記事も健在です。受験世界史の関係者だけでなく、一般の世界史ファンにとっても、なぜその問題が悪問だったり、出題ミスだと認定するに至ったかの分析自体が、読み物として非常にエンターテイニングです。

そして「世界史用語の変化」「大学入学共通テストの導入騒動の記録」といった読み応えのあるコラムも用意しています。

8月10日頃には書店にも並ぶ予定です。世界史入試関係者だけでなく、世界史ファンの皆様も是非手に取ってみて下さい。