突然ですが『ハードコア・テクノ・ガイドブック オールドスクール編』を出版します。
著者は以前『ブレイクコア・ガイドブック』を出したMurder Channelの梅ヶ谷雄太さんで、『電子音楽解説』の第3巻となります。
『ハードコア・テクノ・ガイドブック』は『ブレイクコア・ガイドブック』と同様、サブジャンルが多すぎるので複数巻に分けて出版する事となりました。
第一弾の『オールドスクール編』では「90’s ハードコア」「UK ハードコア」「デジタルハードコア」を扱います。
ブレイクビーツ・ハウス・アシッド インダストリアル・ノイズ・メタルを飲み込みダンスミュージックとして展開!
90年代前半に巻き起こったハードコア・テクノのムーブメントを作り上げたパイオニア、アンダーグラウンドで地道に活動を続け、裏側からハードコア・テクノを支えたアーティスト、ハードコア・テクノに新たな側面を付け足してサブジャンルの発展に関わったアーティストなど、出来るだけ多角的な視点でチョイスしています。
■Marc Acardipane ハードコア・テクノのゴッドファーザーで今も活躍するパイオニア
■Lenny Dee キャリア30年以上のハードコア・シーンのアイコン的存在
■Delta 9 メタルとパンクとハードコア・テクノ/ガバ結びつけた先人
■Hammer Bros ハードコア・シーンで今も熱狂的なファンがいる伝説的なユニット
■Hellfish ヒップホップのメンタリティで制作するUKハードコアのアイコン
■The DJ Producer リアルなプレイを行うUK Raveの歴史に深く名を残す生粋のDJ
■Atari Teenage Riot 日本で人気が高い世界的に有名なデジタルハードコア・ユニット
■他Manu Le Malin、Shigetomo Yamamoto、Deadly Buda、Gabber Eleganza等
UKハードコアのチャプターでは、イギリスという国の特殊性とサンプリングミュージックの偉大な歴史をハードコア・テクノを通して解説しています。
デジタル・ハードコアのチャプターはブレイクビーツを主体としていますが、当時のハードコア・テクノがどれだけの影響力を持ち、アンダーグラウンド・シーンの繋がりが強かったのかが分かるはずです。
全体を通してもう一つのテーマに「Rave」があります。近年日本でも盛り上がりを見せているRaveミュージック/ カルチャーに関して、その当事者達に体験を語って貰いました。
またインタビューでは以下の、ハードコア・テクノファン以外の世界でも有名な人達にしました。
Marc Acardipane(PCP)
Lenny Dee(Industrial Strength Records)
Michael Wells(Technohead)
Patric Catani
Manu Le Malin
Delta 9
Shigetomo Yamamoto(OUT OF KEY)
Hammer Bros
Deadly Buda
Kurt Eckes(Drop Bass Network)
The DJ Producer
The Teknoist Gabber Eleganza等々!
他にレーベル解説やサブジャンル解説といったコラムも充実しています。
貴重なフライヤーやポスターなども沢山掲載しています。
その為、272ページという大著に膨れ上がってしまいましたが、それにも関わらず2500円という低価格で何とかオールカラーを維持しました。
7月12日頃までには書店でも販売を開始する予定です。
そして続編の『インダストリアル編』では……
・インダストリアル・ハードコア
・クロスブリード ・エクスペリメンタル
・ハードコア
・日本ハードコア・テクノ史
などを予定しています。こちらにもご期待下さい。