岡田早由さんによる『東欧ブラックメタルガイドブック』を紹介します。カバーはこの様な感じ。

ポーランドを代表するブラックメタルBehemothです。

本扉はいかにもなブラックメタル風のロゴ。作字しました。

ブラックメタルに馴染みのない読者の為に、「プリミティブブラックメタル」や「アンブラックメタル」等の用語を解説しています。

東欧四カ国の地図。そしてポーランドや諸都市の解説。

ここからが本文ですが、ロシアのペイガンフォークメタルよりも遥かに先に結成されたポーランドのArkona。

修道僧風の服を着て、まるでロシア正教のミサを彷彿とさせるとして物議をかもしているBatushkaのインタビュー。

ポーランドではお爺ちゃん、お婆ちゃんでも知っている国民的スターBehemoth。

カトリック大国ポーランドでBehemothの数々の冒涜的なパフォーマンスが裁判沙汰になったというコラム。

著者の早由さんがポーランドに行く切っ掛けの一つとなったFuria。

国民社会主義ブラックメタルの始祖の一つとされるGraveland。インタビューでは実は気さくなキャラクターだった事が発覚します。

ごく平均的なページはディスクガイドです。

タトラ山の麓でライブを拒否しながら古ポーランド語で歌うアトモスフェリックWędrujący Wiatrのインタビュー。

東欧ライブハウス事情。

印刷所の営業マンに「印刷ミスでは?」と指摘されたチェコの██████のインタビュー記事。

ティンパニを取り入れたMaster’s Hammer。非常に独特です。

DSBMという鬱・自殺をテーマにしたブラックメタルの世界でもトップクラスの人気を誇るTrist。

メンバーが森や下水道が好き過ぎなのに、意外とまともなメロディックブラックTrollech。

東欧ではネオナチが暗躍中ですが、それと関係ある反共主義パンクRACに関するコラム。

レーベル解説。

ポーランドはドイツに蹂躙されたにも関わらずNSBMが盛ん。そのコラム。

東欧四カ国のダークな観光スポットの紹介。

ブラックメタルの元祖の一つ、ノルウェーのMayhemには実はハンガリー出身のボーカリストAttilaが在籍していました。

そんな第一人者へのインタビューにも成功。

ざっと駆け足で、本書『東欧ブラックメタルガイドブック』を写真付きで紹介しました。

もはや東欧はブラックメタルの最大の震源地と言っても過言ではありません。

しかし日本ではなかなか詳しい部分まで話が伝わってきません。

そんな謎めいた東欧のブラックメタルシーンを、現地に在住している岡田早由さんが丹念に調べました。

情報盛り沢山でいながら、2200円と、値付けを明らかに間違えた低価格。

初版在庫が切れる前に是非ご購入下さい。