突然ですが『デスメタルコリア 韓国メタル大全』を出版します。

著者はアンフィニジャパン・プロジェクトの水科哲哉さんです。長年、韓国メタルをウォッチされてきて、『METALLION vol.60』コリアンガールズロック特集や『イングヴェイ・マルムスティーン自伝』や、『ポール・スタンレー自伝』『アンプ大名鑑[Marshall編]』等にも携わられてきています。

もはやメタル不毛国とは言わせない!!
K-POPやヒップホップだけじゃなかった
知られざるコリアンメタル&大韓ハードロック

80年代からSINAWEや白頭山など良質の正統派HMを生み出し、90年代には
ソ・テジやN.EX.Tなど新世代が一世を風靡。隣国故に日韓メタル交流も盛んで
ヴィジュアル系・レディースバンドも輩出する一方で反日ブラックメタルも登場。

K-POPやヒップホップの存在感が余りにも強すぎて目立たないだけで、韓国のメタルシーンは良質なバンドを沢山輩出しています。
韓流が流行る前はむしろ「韓国人はメタル好き」とよく言われていていました。
近年ではRemnants of the FallenやVassline等メタルコアやメロデス、ハードコア方面でかなりセンスの良いバンドが登場してきている事でも知られていますね。
メタルコアに関しては中進国レベルに発展してきていると言えるでしょう。
欧米の白人国家を除けば日本やインドネシア等と並んで、実は世界的にもかなり規模の大きいメタルシーンを形成していると言えます。
何しろ、韓国の国土面積はハンガリーやアイルランド、チェコよりも大きく、人口(約5150万人)は北欧5ヶ国(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、アイスランド)よりも多いのです。
あくまでポップスやヒップホップの影に隠れて目立たないだけで、上に被さるレイヤーを剥ぎ取れば、メタルもかなり盛んだという事が分かります。

■韓国初ヘヴィメタル SINAWE
■朝鮮民族発祥の聖山名を冠した 白頭山(BAEKDOOSAN)
■統一教会創設者の息子のクリスチャンメタルムン・ヒョジン
■「魔王」率いるプログレモンスターN.EX.T
■伝統楽器男女混成エクスペリメンタルメタルJAMBINAI
■KORNクローン揶揄されたソ・テジ
■韓国のSEPULTURAと期待されたCRASH
■豊臣秀吉の朝鮮出兵や慰安婦の「恨」をテーマにした反日メロデスSAD LEGEND
■高句麗ペイガン・ブラックメタルTAEKAURY
■元祖コリアンV系EVE
■ほとんど北欧メロデスREMNANTS OF THE FALLEN
■大仰シンフォブラックDARK MIRROR OV TRAGEDY
■横浜アリーナ登場メタルコアモンスターDIABLO
■実力派ニュー・スクール・ハードコアVASSLINE
■反共・右翼ハードコア三清(SAMCHUNG)

世界の韓国系メタラー
欧米・日本メタルバンド
韓国公演完全網羅年表
韓国メタル海外公演年表
韓国語メタル・フレーズ集
SINAWEシン・デチョル、N.EX.Tキム・セファン、JAMBINAI、
CRASH、Ethereal Sin/EVP Yama氏等重要人物インタビュー多数

特にウケるのが「謎の楽器メーカーSamick本邦初インタビュー」です。モザンビークのScratchが使っていたXCortやAriaと並ぶ中学生御用達の謎のギターメーカーの方に色々質問してます。

そしてなかなか韓国メタルは音源が入手し辛いので、視聴方法やストリーミングで聴けるSNSを掲載しました。

一番すごいのが海外や日本のメタルバンドの韓国公演歴、そして韓国バンドの海外公演歴の40ページに渡る年表で、韓国でも見ることのない歴史的資料になっているのではないかと思います。

日韓ではメタル交流も盛んですが、韓国でライブに行った時の為のメタル韓国語会話帳の様なものも設けています。

色々と情報やコラム、インタビューを詰め込んだら、『世界過激音楽』シリーズ史上最高文字数の60万字を突破し、384ページにもなってしまった大著『デスメタルコリア』。経費がかなり上昇しながらも2500円に留めた企業努力。早ければ8月10日頃に店頭に並ぶ予定です。