関上武司さんによる人気シリーズ『中国珍スポ探検隊』の最新作『中国遊園地大図鑑 南部編』が出来上がりました。
既に「北部編」(左)、「中部編」(右)が出ています。

帯を外したところ。やはりどこか違うキャラクターが沢山。

本の袖にはパブリブの関連ラインナップ『いんちきおもちゃ大図鑑』や『韓国アニメ大全』が。

こちらには関上さんの紹介によって出版された『中国抗日ドラマ読本』が。関上さんにも校正を手伝ってもらいました。

冒頭には中国のオリジナルキャラクター図鑑。

ソ連崩壊後に紆余曲折を経て、深センでテーマパーク化していたミンスク・ワールドという航空母艦。

ほとんど廃墟と化していて、従業員がソーセージを作ったり、畑を耕している珍珠楽園。この本の中でもかなりキテル方です。

中国などでのウルトラマンの裁判が話題ですが、こちらは中国中の偽ウルトラマンを集めたコラム。

「南部編」では香港とマカオを扱っていて、こちらは香港ディズニーランド。上海ディズニーランドがオープンしてから、存在感が薄いですが、人が密集しています。

香港漫画は独特で知られていますが、それらの登場人物が像になって飾られている九龍公園。

本書のカバーの真ん中を飾る偽ピカチュウが堂々と立像する南寧鳳嶺児童公園。

あの有名な石景山遊楽園で出てくるような相変わらず、チープで気持ち悪くて、どこかで見たことがあるようなキャラ達。
こういった偽キャラを一番面白く感じる人は、「南部編」を今までのシリーズで最も面白く感じると思います。

『いんちき中国ナイト』でも爆笑を巻き起こし、ツイッターでも幾度となく吹き荒れたネズミ型コースター。

もはやアウトサイダー・アートとかおかんアートなど別の価値を帯びてきている様に見える、手書きの偽ディズニー風壁画。
たまりませんね。

一方でディズニーランドに対抗してできた、景徳鎮をコンセプトにした南昌万達楽園。
ショッピングセンターを兼ね備えており、日本にも出来たらかなりの人気スポットになるのではないかという出来。

既存の有名なキャラクターたちに赤い鼻を付けるという、意味がわからないコンセプトの長沙世界之窓。
金正恩、プーチン、オバマのお面を被った人がパレードという、どこに魅力があるのかよく分からないものまで。

なんだか今までにも増してシュールでヘンテコな遊園地・テーマパークが乱立している中国南部。

正式な発売日は本日7月9日ですが、既に書店で並んでいます。

是非手に取って、笑ってみて下さい。