突然ですが『東欧ブラックメタルガイドブック』を出版します!
著者は岡田早由さんで副題は『ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリーの暗黒音楽』です。
反キリスト教・反共主義・民族主義・白人至上主義・反近代文明を訴える
ペイガンフォーク・アトモスフェリック・ポスト・NSBM(国家社会主義)
等のブラックメタルは東欧がシーンの震源地
ポーランドに住み着いてしまった女性Metal Mania Sayukiが丹念に紐解く
東欧はもはや知っている人は知っていますが、もはやブラックメタルの震源地。特にペイガンフォーク、アトモスフェリック、NSBM(国家社会主義)、ポストブラック等のサブジャンルではシーンの中心の一つです。
東欧のブラックメタル、特にポーランドはデスブラックのBehemothや修道服を着たBatushka、先日来日したFuriaやBesatt等を筆頭に、世界でもトップクラスのバンドを輩出してきていることで知られています。
■白血病から生還したネルガル率いる最も有名なポーランド出身のブラックBehemoth
■修道士風の真っ黒なマントに身を包むカルトブラックBatushka
■爆速ドラマーが在籍する同名ロシアバンドより先に結成されたペイガンArkona
■来日も果たし、祖国ポーランドでは演劇にも携わる極寒型次世代ブラックFuria
■国家社会主義者と目され、中世騎士の格好のペイガンフォークGraveland
■反共バンドとの関わりから極右疑われるブラスト炸裂ブルータルブラックInfernal War
■タトラ山脈でライブ拒絶、古ポーランド語熱唱アトモスフェリックWędrujący Wiatr
■「バンド名がない」と主張し「██████」で押し通すアンティファ・ブラック
■ティンパニ・ハチャトゥリアンを活用しヘンテコ奇天烈なMaster’s Hammer
■「森ブラック」自称し下水道に拘り続け、遠足中の保育園児とも戯れるTrollech
■トロンボーン等の管楽器をいち早く取り入れていたアトモスフェリックSear Bliss
■現MayhemのボーカルAttilaが1985年から活動していたTormentor
そんな東欧のブラックメタル事情をMetal Mania Sayukiで知られる岡田早由さんが詳しく調べました。
早由さんのTwitterは @MetalSayuki で『Dekalog11』というブログとディストロを運営されており、現在一時帰国中です。
Metal Mania SAYUKIというYouTubeチャンネルも開設しており、ポーランド現地の貴重な情報を配信されています。
ブラックメタルを聴き好む様には全く思えないほど明るく、天真爛漫な女性です。界隈では既に知っている人も多い人気者です。
●共産主義時代のメタル事情
●反共主義、極右思想の音楽RAC
●東欧ライブハウス
●東欧マニアック観光
●読み方がわからないバンド名
●ポーランドの極右ブラックメタル・サークル…など充実したコラムも
しかしやはりエキストリームメタルの中でも特に過激とされるブラックメタル、そんな中で特に東欧特有の政治社会状況が反映された事情もあるみたいで、そういった事もコラムで詳しく解説しています。
今朝、入稿したので無事問題なく進めば、12月10日前後に発売予定です。A5判並製248ページで、2200円+税、とてもマニアックでディープな本になっているので、ご期待下さい!