
梶山祐治さんによる『中央アジア映画完全ガイド』が完成したので、中身を紹介します。

帯を取り外した状態。

梶山さんは弊社から昨年2024年に『ウクライナ映画完全ガイド』を出版されています。
また現在在庫切れですが、中央アジア関連書としては『トルクメニスタン・ファンブック』を出版しております。

まえがきと目次。こちらからご覧いただけます。

年表

地図

中央アジア映画史への招待

用語解説

人物解説
……と本編に至るまでの巻頭コラム類が非常に充実しています。中央アジア映画に関して、事前・予備知識がなくても、これらを読めば大丈夫です。

さてここからが本編でウズベキスタンの章。
数千人のエキストラがブハラに攻め込む、ウズベキスタン最初の長編映画『死のミナレット』

タシュケントを襲った大地震直後にロケ撮影された、雪解け期映画の代表作『やさしさ』

赤軍の帽子に忍ばせた銃弾が、憎き反革命のバスマチを追う「東部劇」『七発目の銃弾』

子供から大人への移行期で変化する同性と異性の友情を描く、女性監督の代表作『苦い果実』

宇宙人の少年がコルホーズで起こす奇跡が、スピルバーグに向けて語られる『UFO少年アブドゥラジャン』

中央アジア特有のコネの問題を、カラカルパク文化で彩ったスクリーンに提示する『タンカ』

各章末にはコラムを用意しています。こちらは「インターネット上の中央アジア映画」

ソヴィエトの負の遺産が垣間見える、ツォイ主演の痛快なアクション映画『僕の無事を祈ってくれ』

アレクセイ・ゲルマン製作のもとアミルクロフが描く、慢心した帝国の崩壊『オトラルの陥落』

高麗人俳優の熱演を通じて、朝鮮人強制移住と日本人抑留者の歴史がつながる『小さなアコーディオン弾き』

「アンナ・カレーニナ」を下敷きに、中央アジアの都市で不倫にはまっていく男女『シュガ』

「中央アジア現地の映画館を探訪する」コラム

抑圧された女性の立場と男性目線の欺瞞が、ホラーの形式を借りて暴かれる『火事』

民俗誌的な光景を垣間見せながら、ソ連辺境の未踏の地にカメラが好奇な眼差しを注ぐ『世界の屋根』

叙事詩『シャー・ナーメ』を原作にした、ペルシャの英雄と息子の一騎討ち『ロスタムとソフラーブ』

多彩な乗り物と巨大な海が彩り、月夜に妊娠した少女が父親を探す旅に出る『ルナ・パパ』

ドゥタールの名手が楽器だけを手に、捕虜となった兄を単身救出に向かう『競演』

大統領命令によりお蔵入りとなった、大地震に見舞われる「愛の街」の物語『黄色い雄牛の夜/大地震の子供たち』
以上、ざっと代表的な作品をピックアップしました。

是非、梶山さんの前著作『ウクライナ映画完全ガイド』とともに手に取って頂ければ幸いです。
年末の流通の混乱で、オンライン書店では即発送とはならない状態になっているみたいですが、既に大型書店には搬入済みです。

