
突然ですが『ポストメタル・ガイドブック』を出版します! 著者は近藤知孝さんで『世界過激音楽』シリーズはもはやVol.27、副題は『思索を促す轟音と静寂』です。
近藤さんは以前『ポストブラックメタル・ガイドブック』を単著で出されており、今年の初めには共著で『メロディック・ブラックメタル・ガイドブック』にも携わられています。
ポストメタルの様式は、スラッジ特有の重厚感にポストロックや、シューゲイザー的繊細さを加えたアトモスフェリックな音像を主武器として、確立されていきました。
日本での人気は比較的限定的に感じられますが、世界的には特にミュージシャンや有識者、メタル外部で非常に存在感のあるサブジャンルです。
代表的なのは以下のバンドです。
■Neurosis あらゆる暗黒音楽の父たる、涅槃に達したポストメタルの始祖
■Isis 美しさと轟音が薙ぎ倒すアトモスフェリック・ヘヴィネス
■Pelican 「ポスト・エモ・ストーナー・デスゲイズ」を自認する叙情派の雄
■Amenra ハードコアから世界最重量級メタルへ転身
■Gojira 五輪のパフォーマンスで度肝を抜いたエクストリームの帝王
■Jesu 重たくメランコリックな美しさを放射する天上のシューゲイザー
■Cult of Luna スラッジ基盤にアトモスフェリックな轟音美を確立する
■Russian Circles ギター・ベース・ドラムによる三位一体の轟音アンサンブル
■Intronaut ジャジーな静寂と圧の強い轟音をスムーズに行き交うアンサンブル
■Godflesh 破壊的なビートを操るインダストリアルメタルの金字塔
本全体では243バンド、563音源掲載しています。
そしてRussian Circles, Pelican, Cult of Luna, The Ocean, Amenra, Year of No Light, Kayo Dot, Kowloon Walled City, Dvne, Morneといった名だたるバンドたちにインタビューしました。
インタビューするに当たってDaymare Recordingsの濱田さんのご協力を頂きました。
またポストメタル関連の有名サイトGRUMBLE MONSTERの伊藤さんには「ポストメタルを通して未知と出会う」のコラムを特別寄稿してもらいました。
他にも「ポストメタルの世界観【Thinking Man’s Metal】」「ポストメタルとポストロックの境界線がない問題」「映画とポストメタル」「インテレクチュアルなメタルたち」「北欧のブラックメタル、北米のポストメタル」など多様なコラムを用意しています。
A5判並製オールカラー192ページで2800円+税。11月上旬発売予定しています。

