突然ですが『チェコじゃないスロヴァキア 中欧の中央』を出版します! 著者は駐日スロヴァキア大使館スタッフの増根正悟さんで、『ニッチジャーニー』シリーズの第3巻です。

ちなみに『ニッチジャーニー』の第一巻は『ウクライナ・ファンブック』、第2巻は『トルクメニスタン・ファンブック』です。

兄弟民族とは仲良くやってる!

でも知名度が低くて辛い……

スロヴェニアでもハンガリーでもない!

間違えられやすい国の特徴と魅力が一発で分かる!

チェコはヨーロッパ有数の観光地で、女性からもウケが良く、ビールや雑貨、アニメ、メルヘンチックな街並みで知られています。

一方、スロヴァキアというと……皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

多少外国に関心がある人でもせいぜい「首都がブラチスラヴァ」といったぐらいの知識しかないのではないでしょうか?

「スロヴァキアについては何も知らない……何も思いつかない……」と認めざるを得ない方々が大半かもしれません。

40代以上だと「チェコスロヴァキア」というフレーズに馴染みがあり、その略語が「チェコ」だと思っている人がいる可能性すらあります。

そんな不遇な状況に置かれていたスロヴァキアですが、『チェコじゃないスロヴァキア』では敢えてチェコとの違いを比較することによって、結果的にスロヴァキア自体の特徴や魅力がよく分かり、記憶に残る様に工夫しました。

●スロヴァキア発祥チムニーパン「トルジェルニーク」
●スロヴァキアのトカイワイン
●人口あたり車生産数と城の数が世界一
●スロヴェニアじゃないスロヴァキア(詳細説明)
●スロヴァキアの「空の玄関」ウィーン空港
●ブラチスラヴァはプラハよりウィーンとブダペシュトに近い
●「プラハの春」を牽引したスロヴァキアのドゥプチェク
●スロヴァキア学生デモで始まったビロード革命
●「上部ハンガリー」と言われていたスロヴァキア
●「ハンガリー王国」の事実上の首都だったブラチスラヴァ
●ナチス・ドイツの「保護領」だったチェコと「保護国」だったスロヴァキア
●22人中17人がスロヴァキア人選手だった1970年ワールドカップ

この書店向け注文書では、特に印象深いエピソードを幾つかピックアップしています。本ではこういった話が沢山載っています。

なお「兄弟民族」と呼ばれるチェコとの関係は良好です(どこかの国とは違って)。連邦解消は「ビロード離婚」と言われ、その必要はなかったと思っている国民も多く、スーパーで売っているものもほとんど同じで、今でも同じ国の様に行き来しています。

チェコには 負けていられない
スロヴァキアの サッカー・アイスホッケー・アニメ・映画・酒 食器・フィルハーモニー・可愛いらしい街を紹介!

でも皆さんに、もう少しチェコだけではなく、スロヴァキアにも目を向けて欲しいという想いがありました。特にチェコに対する敵意やわだかまりは一切なく、スロヴァキア・ナショナリズムを煽るつもりは一切ありません。親チェコ派でも楽しめる内容です。

またスロヴァキアは歴史的には「上部ハンガリー」と呼ばれ、ハンガリーとの結び付きが強く、「ハンガリーじゃないスロヴァキア」と言えるエピソードもてんこ盛り。

更に、スロヴァキアとは関係ないのによく間違われる「スロヴェニア」との違いを「スロヴェニアじゃないスロヴァキア」の章で、詳細に説明しました。

ブラチスラヴァは世界の首都で唯一2つの国と国境で接しており、オーストリアの首都ウィーンには電車で1時間で行けます。

そんな「中欧の中央」に位置しながら、「盲点国」だったとも言えるスロヴァキア。是非、この『チェコじゃないスロヴァキア』でスロヴァキアを知ってください!

A5判並製オールカラーで224ページ。昨今の円安・インフレで少し値段が高くなってしまいましたが、それでも2800円(税別)。

6月中旬発売予定です。