突然ですが髙井ホアンさんの『戦前反戦発言大全』を重版します。
初版を2019年に5月に『戦前不敬発言大全』と同時に販売。
皇室を扱っているというタブー感や、令和の改元とタイミングが重なったことから、『戦前不敬発言大全』の方が元々売れ行きが上回っていました。
そこで3月に重版していました。
しかし実は『戦前反戦発言大全』の方もロシアによるウクライナ侵略戦争が始まってから、どんどん在庫が薄くなってきておりました。
結局、4ヶ月遅れでこちらの方も重版することになりました。
重版のチラシを作るために、本書を見返していたら、目に飛び込んできたのが以下の反戦発言です。
便所に
「隣国友好国に兵を出すとは
正義に反した侵略行為ではないか、
日本は未だ反省の余地あり。召集令状動員馬鹿。
神鋼哲人」と落書あるを発見す。
(内偵中)特高月報 昭和12年8月号
これはもうまさに今のロシアではないでしょうか?
どれだけ全体主義的に情報が統制されている状況でも、見抜いている人はいます。
そしてその異論を表明する勇気のある人がいます。
いつの時代にも、どの国にも、そういう人達がいるということを受け止め、記録していきたいものです。
たとえそれが名もなき市民による落書きだったとしても……。
7月下旬頃には書店に搬入される予定です。
終戦商戦にも間に合うので、書店様もよろしくお願いします。