突然ですが『共産テクノ ソ連編 増補改訂版』を出版します。著者は四方宏明さんです。

この本は初版を2016年の3月に出版していたのですが、近年在庫切れの状態が続いていました。

最近だと転売価格が1万円~2万円に及ぶこともあります。またよく在庫の問い合わせを書店や一般のお客様からいただくこともあります。

単純に重版するには時間も経過しており、「増補改訂版」としてリニューアルする事になった訳です。

今回新たに付け加わったのは;

・共産趣味テクノby西側陣営

・スポーツテクノ継承者インタビュー

・ロシアン・ハードベースbyスラヴ不良ゴプニク

の3つです。ペレストロイカ時代、欧米ではゴルバチョフが大人気で、ソ連をテーマにしたテクノソングが沢山作られていました。

同時代の西側から見た東側をコンセプトにした「共産趣味テクノ」も非常に面白い現象です。

またメロディアが公式に認定した、「スポーツテクノ」の「El Club de la Computadora」にもインタビューしました。ペロン支持者がなぜ「共産テクノ化」したのか、謎に迫っています。

そして最大の見所は「ロシアン・ハードベース」特集です。2010年以降、ネットミームとスラヴ圏に顕著に見られる不良文化「ゴプニク」が合わさったテクノが世界中で大人気です。

ソ連やロシア趣味を全面的に発露しており、「共産テクノ」から分岐した進化版とも言えそうです。

元々224ページだったのが、更に32ページ増えて、256ページ。それなのに元の2200円からたった100円増加の2300円と、お買い得です。

これはもはや「増補改訂版」というより、「永久保存版」と言えるでしょう。

初版を買い逃した人は是非、お買い求め下さい。

10月10日頃には書店で販売開始される予定です。