『いんちきおもちゃ大図鑑3』が完成しました。著者はいんちき番長/加藤アングラで副題は『ヒーローキャラクター・ロボットヒーロー・女の子向け玩具編』です。カバーの真ん中の悟空風ロボが不気味ですね。


早速中身ですが、これは本扉。


今回はヒーローキャラクターという事もあり、冒頭で述べたド○ゴンボール風のキャラ達が先に出てきます。ペイントが下手な事もあり、不気味な人相をしているものが多いです。


中国で流行ってるアプリゲームとド○ゴンボールのキャラが融合して、タコみたいに口がとんがっているもの。


ウ○トラマンは中国でも大人気ですが、ついには獅子舞に。また右のは匍匐前進しています。地上の建物をなぎ倒しそうです。


『新版いんちきおもちゃ大図鑑』に載っている自転車に乗るウル○ラマンがテレビで紹介されたりして話題になりましたが、更にはATVに乗ったり、戦車に乗ったりとバリエーションが増えてます。


もはや中国はアメリカ映画の最大の消費先。そして第一弾が出た8年前からだいぶ技術力も高まりました。その結果、全く無関係のメーカーのアニメ玩具が融合という状態に。クォリティは高いので、一見カッコ良く見えます。右側も一見何てことないですが、某リンゴマークのPCメーカーのロゴを胸に付けたロボコ○プ。


ヒーローキャラクターの次はロボットヒーロー。ガ○ダムは韓国でも大人気ですが、筆箱型に進化。角が折れやすくなっているので、なるべく学校に持っていかない方が良いそうです。


マ○ンガーZの様なものの上に霧吹き型スプレーが。


それほど多くはないですが中国や韓国だけでなく、世界各地のいんちきロボットヒーローを紹介しています。イタリアやアルゼンチンなどでも作られていました。


左上はマルタ共和国産のもの。マルタはイタリアに近く、アルゼンチンもイタリア系が半数を占めていますが、ラテン気質だとこういったいんちきおもちゃを作る傾向が強くなるのでしょうか。


ガン○ム風ロボのお面を取ると、唇が薄く、三白眼気味のオジサンが出てくるおもちゃ。他にもペイントや造りが下手で、微妙な顔立ちをしたキャラが沢山出てきます。


S○ガンダムは中国でも大人気らしいのですが、これは仙人をモチーフにしたもので、正義役も悪役も両方ガンダ○風なので、見分けが付きにくいらしいです。


韓国の国民的ヒーロー、テコンVの高級感溢れる合金トイ。マジンガ○Zのあれだというのは有名ですが、そんないんちきも韓国の経済が発展した結果、高級特製品に。


さて最後の第三章は「女の子向け玩具」です。これはプ○キュアの前身となるアニメ風のフィギュア。


左は金の馬に、体が半分透明のお姫様が乗っているという、全く可愛くないおもちゃ。右上もむしろホラー映画に出てきそうな目つきをしているお人形。


今回も色々なコラムがありますが、右は「中国っぽくて、いんちきじゃない玩具」。京劇のフィギュアや麻雀の牌風のルービックキューブ。


アニメのコスプレが流行っていますが、そういったグッズを紹介。


そんな訳で、ざっと部分的に『いんちきおもちゃ大図鑑3』の面白そうなところを適当に紹介しましたが、全ページ面白いです。ここでは十分紹介しきれません。

また本来、この3巻は2巻と一緒に1冊でだす予定だったのですが、あまりにも数が多くなってしまって分冊化したという経緯があります。なので3巻とか2巻だけを買っても面白さを十分味わえません。是非、両方買ってみて下さい。そして8年前に出た後、絶版化しかけていた『いんちきおもちゃ大図鑑』も新版として復刻されて、お買い求め安くなっているので、こちらもよろしくお願いします。

書店での発売は6月6日頃になると予想されますが、多少の遅れが生じる可能性はあります。もしどうしても確実に早く入手したい場合、6月9日に阿佐ヶ谷ロフトで開催される『中国遊園地大図鑑』VS『いんちきおもちゃ大図鑑』シリーズ刊行記念!『いんちき中国ナイト』で販売するので、このイベントにお越し下さい。

『中国遊園地大図鑑』VS『いんちきおもちゃ大図鑑』シリーズ刊行記念! 『いんちき中国ナイト』

ただし搬送できる数に限りがあるので、前売り券の予約数+αぐらいしか持っていけないと思うので、チケットの前売り予約を強くお勧めします。またその場にいんちき番長さんがいらっしゃるのでサインも貰えるので、なおさらイベントに来る価値は高いです。