2020年8月に出版して以降、好評を頂いている衣笠太朗著『旧ドイツ領全史』。ちょうど一年前には4刷りにまで至っていました。

ロシアによるウクライナ侵略で「国民史」や「境界地域」に注目

ロシアによるウクライナ侵略の後、本書への注目が高まってきました。

4刷りの在庫もほぼ無くなってしまったので、5刷りする事になりました。

・なぜ避難民は第一次大戦前は旧オーストリア=ハンガリー領ガリツィアだったレンベルク、戦間期にはポーランド領となるルヴフ、そして現在のリヴィウを目指したのか?

・なぜ中東欧にはドイツ語、ポーランド語、ロシア語などで複数の名称を持つ地名や街が存在するのか?

・なぜポーランドは北東部で、リトアニアは南西部でロシアの飛び地カリーニングラードと接しているのか?

・なぜ無名戦士や民間人の犠牲者が増えるとウクライナの国民国家や国民形成の強化につながるのか?

『旧ドイツ領全史』には、今回のロシアによるウクライナ侵略の背景や、中東欧の複雑な歴史を理解する上で多くのヒントが含まれていると考えております。

4月4日に出荷予定です。是非これを機会に手に取って頂ければ幸いです。

なお、弊社刊行、平野高志著『ウクライナ・ファンブック』の2刷りも予定通り、3月18日出荷予定です。