何の前触れもなしにいきなり告知しますが、『韓国アニメ大全』を出版します!

著者は「かに三匹」の名前で知られる韓国アニメ研究家です。

副題は「テコンV・反共・反日・いんちき?」でシリーズ「珍アニメ完全解説」の始まりです。

最近韓国も洗練されてきているので、あまりパクリでは騒がれなくなってきましたが、以前は日本の商品やコンテンツの代替物が何でもある「ニセ日本」みたいな国として、ニセモノマニアから好奇の眼差しでウォッチされていました。

確かに最初の頃は下請け業者による横流しや流用、模倣が溢れていた。しかし限られた条件の中で時代の政治状況に左右されながらも、創意工夫によってそれは独自の進化を遂げていた。

「かに三匹」の名で知られる韓国アニメ研究家がストーリー

背景を解説、影響元やキャラクターを分析、作品を批評する。

「パクリ」の一言では片付けられない

韓国アニメの魅力を完全解説!!

全部で6章に分かれており、58作品もの韓国の代表的なアニメを紹介しています。

韓国のアニメと言えばマジンガーZのパクリと言われるテコンVですが、より詳細に分析していくと、更に奥が深い事が分かります。

また分断国家で北朝鮮と対峙しているので、宣伝教育のために作られた反共アニメや、日本のアニメからモロに影響を受けているにも関わらず、反日的な要素のあるアニメなど、

韓国のお国柄ならではのアニメも紹介しています。

第1章 テコンVシリーズ完全解説
第2章 韓国ロボットアニメ完全解説
第3章 韓国ヒーローアニメ完全解説
第4章 韓国反共アニメ解説
第5章 韓国いんちきアニメ解説
第6章 その他の韓国アニメ解説

パブリブの関連ラインナップの『中国遊園地大図鑑』や『いんちきおもちゃ大図鑑』もそうですが、完全なデッドコピーのニセモノが面白い訳ではなく、

一見似ているけど、よく見ると違う、そしてその差異が意図せざる笑いを誘っていたり、文化や政治経済の状況の差を現していたりして、面白いのです。

■テコンV マジンガーZのパクリと呼ばれる韓国の国民的ロボット。実際は?
■スペースガンダムV 「ガンダム」は一般名詞と裁判所が判断を下したとされるがその真相は?
■超宇宙生命体コブラ 正義の味方のはずなのに敵の怪獣を大虐殺しているようにしか見えない
■太極少年白いワシ高麗ニンジンエキスを飲んで変身!ふたりはガッチャマン
■黒い星と黄金バット バットマン+黄金バット! 日米のヒーローのいいとこどり
■トリ将軍 北朝鮮を思わせる国で大活躍。支配者がブタなのは『動物農場』へのオマージュか
■帰ってきた英雄 ホンギルドン 日本人スタッフの多さに思わず日本製のアニメと疑ってしまう
■乱中日記 韓国の英雄李舜臣を相手にいんちきなニンジャが大活躍
■スーパーハムズバンド 韓国版『けいおん!』? ネットで騒ぎになったバンドアニメ
●韓国アニメ下請け事業・スタジオ・歴史概略などのコラムも

なおこのチラシでも活用していますが、カバーのイラストは話題の「怪獣酒場新橋蒸留所」の壁画等を描かれた

新進気鋭の昭和レトロアニメ風イラストレーター金子大輝さんに描いてもらいました。

また専門的な内容の為、本文の校閲は韓国の漫画などに詳しい、大江留丈二さんにご協力頂きました。

なお、かに三匹さんと大江留丈二さん、そして唐沢俊一さん司会による『トンデモ国際映画祭2017(TIFF2017)』が

明後日2017年8月25日(金)に神保町のブックカフェ二十世紀で開催されるようです。

『トンデモ国際映画祭2017(TIFF2017)』

今現在、印刷を開始しており、無事予定通り進めば、9月の上旬には販売開始です。

アニメの面白さや魅力を十分理解してもらう為に、オールカラー、そして224ページというかなりのボリュームです。

確かに一見パクリっぽいけど、よく見ると別の魅力が詰まっていて、どこか懐かしい韓国アニメ。

日本人の立場でしかその可笑しさを味わう事ができない『韓国アニメ大全』、是非手に取って見て下さい(日本語だから当たり前ですが)。