突然ですが『第二帝国』上下二巻、同時刊行します。

『帝国趣味インターナショナル』というシリーズの第一弾、第二弾です。

副題は上巻が「政治・衣食住・日常・余暇」で下巻が「科学・技術・軍事・象徴」です。

『ニセドイツ』の伸井太一さんによる編著です。

上巻の主なコンテンツは以下の通り。

それは第三帝国へと繋がる道だったのか?

『ニセドイツ』の伸井太一編著で

ドイツ第二帝政時代を豊富な図版で解説する

■ドイツ帝国を率いたプロイセン、誇り高きバイエルン、科学技術に優れたザクセン、 偉大な学者を生み出したヴュルテンベルク、自由主義の温床バーデン、フランスとの 間に挟まれたエルザス= ロートリンゲン等の諸邦を解説。
■目立ちたがりなバカ殿ヴィルヘルム2世と、若い頃は破天荒だった名宰相ビスマルク
■ニベアやクノール、バイエル、メルクリンこの頃創業し、市民消費社会が定着
■ジャポニズムに傾斜し過ぎて厄介払いされたお雇いドイツ人建築家達
■後発帝国主義国として南西アフリカ、南太平洋等の獲得に必死
■後にヒトラーユーゲントの活動と繋がるワンダーフォーゲルやユースホステル
■ナチ期の優生思想・人種主義や東ドイツの自由身体文化とも繋がる裸体運動
■後に人類最大の蛮行を繰り広げるヒトラー、ヒムラーらの可愛らしい少年時代

下巻の帯文や内容は以下の通り。

帝国趣味インターナショナルVol.1,Vol.2同時刊行

鉄兜・軍艦・大砲・戦車・潜水艦・ガスマスク等

まるで第三帝国で活躍する兵器達の プロトタイプ見本市

■角付帽から鉄兜・拳銃ルガーP08・MG08重機関銃・クルップ社製パリ砲・自沈さ せれた戦艦ヘルゴラント・トラクターから進化したA7V戦車・ルシタニア号撃沈し 米参戦招いた潜水艦・失敗に終わったツェッペリン・ヒトラー失明しかけた毒ガス等
■レントゲン、コッホ、ブラウン、アインシュタイン等、ドイツ科学躍進の時代
■クルップ、ベンツ、ツェッペリン、ライカ、ツァイス等、工業も勃興
■フランス側に付いていたバイエルンやザクセンを統合させた諸国民戦争記念等の象徴
■「第三帝国」という名に、フリードリヒ2世による帝国再興の暗示を込めたヒトラー
■「プロイセン的=ナチ的」に対してアメリカ兵に高評価のノイシュヴァンシュタイン
■フェルキッシュ民族主義者が神智学を活用、アーリア民族シンボルにハーケンクロイツ

ドイツファン・ナチスオタク・帝国趣味者も大興奮!

歴史研究者・軍事マニア・世界史漫画愛好家には貴重な資料集

伸井さん以外に複数人のドイツ近現代史研究者が原稿を執筆しており、
準学術書的な内容になりながらもサブカルテイスト満載です。

実はこの企画の構想が上がったのは『ニセドイツ』1と2が出た2009年の10月頃。

当初かなり早い段階で一冊分は出来上がっていたのですが、
第二帝政期ドイツを一冊で収めるのは物足りないという事で
『ニセドイツ』と同じように、二巻同時発売を目指そうという事になりました。

しかしその二冊目が長く掛かってしまったのです……。

そしてようやく今日、校了を終えました。

無事上手く進めば、10月5日頃店頭に並び始めます。

上下両方とも四六版並製オールから、208ページ、2300円です。

ぜひご期待ください。