デスメタルアフリカ

世界過激音楽1
暗黒大陸の暗黒音楽
ISBN 978-4-908468-00-1
C0073 A5判 160頁
価格 1,600円+税
書店発売日 2015年9月9日

 

 


紹介

アフリカ大陸に存在するデスメタル・ブラックメタル・スラッシュメタル・グラインドコア・デスコア・ペイガンフォークメタルなど過激なバンド達をほぼ網羅的に紹介!

マダガスカル・モザンビーク・ジンバブウェ・ボツワナ・ザンビア・マラウイ・ナミビア・モーリシャス・レユニオン*・ケニア・ウガンダ・タンザニア・ガボン・アンゴラ・トーゴ・カーボヴェルデ・南アフリカ等、サブサハラの17カ国から100を超えるバンドを紹介!

音源が聴けるURL を記載! 各国メタルシーンの歴史や特徴を分析!

着ているシャツや使っている楽器、登録しているSNS、影響を受けたバンドなども徹底調査! コンゴ原産のインコがボーカルを務めるHATEBEAK 等「なんちゃってアフリカンメタル」も!

レーベルやフェス、ラジオ局、ZINE、ドキュメンタリー等も網羅!

20を超えるバンドマンや関係者に本邦初独占インタビュー!

目次

002■まえがき
003■目次
005■本書の見方
006■アフリカ概要
007■アフリカ諸国データ

008■南部アフリカ概要 ジンバブウェ ザンビア モザンビーク ボツワナ ナミビア マラウイ
010■ナゼかブラックメタルの白塗りをした国民的ロックスター! Scratch
014■グルーブ感溢れるミドルテンポのデスメタル! The Lost Grave
017■忙しないドラムが乱打し続けるブルータルデスメタル! SarcotrofiA
018■ドラマ仕立ての凝ったPV だが超絶音痴なNu Metal ! OVNI
019■美人キーボード擁する退屈極まりないゴシック! Magna
020■Darkest Place
020■Kaspa
020■Damning Cloudiness
020■Dark Necropoly
021■モザンビークのメタルのドキュメンタリー! Terra Pesada
022■モザンビーク最大のメタルフェスティバル! Gorofest
028■エクスペリメンタルな楽曲で試行錯誤繰り広げるデスメタル! Dividing the Element
032■海外遠征もしたアフリカを代表するスウェディッシュデスメタル! Wrust
036■白人がフロントマンのCNN にも出たアフリカ主義ヘビーメタル! Skinflint
040■質問を完全無視して勝手に好きな事送ってきたデスメタル! Overthrust
042■特徴絶無なのに古株で同国を代表するデスメタル! Crackdust
043■ゴリゴリしたリフが特徴の自称アフロメタル! Stane
044■ボツワナのメタル界を切り開いた最古参ヘビーメタル! Metal Orizon
045■Amok
045■Remuda
045■Kamp13
045■Nosey Road
046■ボツワナメタルシーンを文化人類学的に迫ったドキュメンタリー! March of the Gods
047■世界的に浮いたファッションをしているボツワナメタル写真集! Renegades
048■もはやメタルなのか疑問に思えてくるアフリカ口承民謡バンド! African Doomhammer
052■Arcana XXII
052■Fading Reign
053■Submission
053■Within Madness
053■Ignite the Sky
053■Rhanawa
054■Facebookにおけるアフリカンメタルの情報拠点! African Metal Authority
055■実はあるバンドが運営しているブラックメタル専門Facebook! African Black Metal
055■South African Black Metal
056■旧ドイツ植民地で世界有数の人口希薄国首都のメタルフェス! Windhoek Metal Fest
056■ドイツで開催された謎のアフリカンメタル・フェスティバル! 49° Metal Zone
057■出身国をビックリさせる為に偽った?アンビエントブラック! Villa Noche

058■マダガスカル概要
059■ハイパーブラストビートを連打するブルータル・デスメタル! Samar
060■ヴァジンバ民族主義を謳うシンフォニック・フォークメタル! Vazimbalian
061■白塗り記念写真が充実してるシンフォニック・ブラックメタル! Amperus Alegor
062■1986年から活動するマダガスカルのスラッシュ帝王! Kazar
066■欧米のバンドに引けを取らないビートダウンデスコア! A Skyline’s Severance
070■歌唱力抜群のネオクラシカル・パワーメタル! Allkiniah
074■叙情性を強調したアトモスフェリック・ブラックメタル! Lamasy
078■機関車をモチーフにした往年の親父ハードロック! Loköm Lokömotiva
079■欧米の有名ビデオクリップを真似しまくるハードロック! Holy Angels
080■「マダガスカル」で一番最初に出てくる最も有名なハードロック! Sasamaso
081■オシャレなファッションで身を固める自称Djent ! Depths of Abyss
082■周回遅れのファッションで固めたメロディアス・スラッシュ! Beyond Your Ritual
083■メタル大国マダガスカルのバンドを全て収録するのは不可能!
083■「国営メタルレーベル」の様にシーンを牛耳るTeam Distortion!
084■アフリカ大陸メタル専門サイト。ただし南アフリカがほとんど! Metal4Africa
085■世界の流行に沿ったスラミングデスメタルは実は覆面だった! Infertile Surrogacy

086■モーリシャス&レユニオン概要
087■妖艶なボーカルの幻想的なメロディアス・グルーブメタル! Black Skull
088■世界最先端の流行に完全に追い付いている超高音質デスコア! Behind Our Reflections
092■有名じゃないのが不思議でならないハイクォリティなプログレ! Feedback
093■ゴッツいメンバーが叩き出すトライバルなモダンヘヴィネス! Warfield
094■演奏力抜群のメロディアスなプログレッシブメタル! Nazca
095■単調な三連符リフを繰り返すデスラッシュメタル! Amakartus
096■Ash of Beasts
096■D-Tuned
096■Breed Apart
096■Rebirth
097■At First We Scream
097■Nightmare for the Child
097■Metal’frica

098■東アフリカ概要 ケニア タンザニア ウガンダ ソマリア、ルワンダ、ブルンジ、コンゴ民主共和国
099■暗黒雰囲気溢れるインド系ブラックデスメタル! Absence of Light
100■ケニアのシーンを牽引する叙情性ポストハードコア! Last Year’s Tragedy
104■北欧メロデス色が強く出たメタルコア! Mortal Soul
105■やたらと高級機材を披露する没個性的メタルコア! In Oath
106■アフリカの中で最も珍妙なバンドと言ったらこのドゥーム! Vale of Amonition
110■大統領のカメラマンが職業の正統派ヘビーメタル! Threatening
111■全てが謎に包まれた音源すら聴けないブラックメタル! Giza Uchawi
112■Aphasia
112■Lust of a Dying Breed
112■Parkinglotgrass
112■Void of Belonging
113■コンゴ原産のインコがボーカルを務めるパロディグラインド! Hatebeak
114■欧米のメンバーに黒人がいるメタルバンド!

116■中部アフリカ概要 ガボン アンゴラ 赤道ギニア、ナイジェリア、コンゴ共和国、ナイジェリア、その他
117■一曲しか発表してないのにメンバー写真に情熱を注ぐゴシック! Iron Sliver
122■映画に出たせいでアフリカを代表するメタルバンドに! Before Crush
123■Neblina
123■Mvula
123■Last Shout
123■Dor Fantasma
124■内戦後のアンゴラのデスメタル人間ドラマ! Death Metal Angola
124■明らかに時間掛け過ぎで未完のままのアフリカンメタルの本! Heavy Metal Africa
125■メタルフェスも開催するアンゴラの新興メタルレーベル! Cube Records

126■西アフリカ概要 トーゴ カーボヴェルデ
127■アフリカ民謡やレゲエを取り入れたNu Metal ! Arka’n
132■Nirvana のカバーで大盛り上がりのクレオールバンド! Whispers of Doom
133■熱唱的なボーカル以外は特徴が絶無のハードロック! Lostway
134■実在するのかいまいち正体が掴めない打ち込みグラインド! Wrecking Tanganyika
135■フランス在住のアフロカリビアン・トライバルメタル! D-FE

136■南アフリカ概要
137■単調で耽美的な曲調なのに白人至上主義を唱えるアンビエント ! Volkmag
140■黒人で白塗していて見た目がインパクト大のブラックメタル! Demogoroth Satanum
144■北欧猛吹雪系ハイパーブラスト・ブラックメタル! Diabolus Incarnate
148■世界的にも第一線を走る高音質スラミングブルータルデスコア! Vulvodynia
151■Balyios
151■Bile of Man
152■Groinchurn
152■The Overmind
153■Bloodbeast
153■Crow Black Sky
153■Juggernaught
153■Junkyard Lipstick
154■Lifeless Sorrow
154■SuiderbeeS
154■Thread of Omen
154■Vinterslav
155■Wildernessking
155■Wolven Decorum
155■Zombies Ate My Girlfriend
155■Voice of Desctruction
156■欧米からも大御所が参加するアフリカ大陸最大のメタルフェス! Witchfest
158■あとがき
158■参考文献

前書きなど

「暗黒大陸の暗黒音楽」へようこそ。デスメタルやブラックメタルは、全世界的に広まっており、とうとうアフリカ大陸からもバンドが次々と登場し始めてきている。特に2000年代中盤以降、サブサハラ諸国が資源バブルで活気を帯びてきたのと比例するように、デスメタルバンドが次々と現れる様になってきた。
ただし「メタルがアフリカで流行っている」という訳ではない。未だに欧米や他の地域に比べても、アフリカ出身のメタルバンドは少なく、一つもバンドが存在しない国の方が多い。またあまりにお粗末過ぎて、メタルとしてカウントしていいのか、微妙なバンドも多い。2008年のドキュメンタリー映画『グローバルメタル』でも中国やインド、インドネシアとは異なり、アフリカは取り扱われなかった。実際のところ欧米でも評価されたり、人気を勝ち得ているアフリカ出身(北アフリカと南アフリカ以外)のメタルバンドは今のところ、まだ一バンドも現れていないと言っていい状況だ。アフリカのメタルはまだ始まったばかりなのだ。
しかし今ではロシアやインドネシアの方が欧米のシーンよりも勢いがあるように、十年以内にアフリカからも先進国に引けを取らないバンドが出てくるだろう。新興国では、センスのあるメタルバンドが一つ登場すると、雨後の竹の子のように増殖するのが特徴だ。実際、マダガスカルやモザンビークではその萌芽が確認できる。
現在、先進国のバンドは新作を発表する際、プロモーショナルとして、まずインターネットで配信するのが主流になってきている。インターネットさえ見られれば、どんな国からでも最新の音楽を聴く事が可能になった。またIT技術の革新によって自宅のパソコンでも高音質の録音が出来る様になってきている。特に新興国では高価なDTMソフトの海賊版が出まわっている上に、フリーのプラグインでも高性能なものが次々とリリースされているので、先進国とのレコーディング環境の差は縮まってきている。
さてアフリカのメタルバンドを調査するに当たって、アフリカのサブサハラ48カ国全ての国名の英語表記、例えば「Botswana」、そして「”Heavy Metal”」「”Death Metal”」「”Black metal”」三つの組み合わせで検索してみた。いないと予想される「São Tomé and Príncipe」なども一通り全て検索した。アフリカは貴金属資源の産出国でもあり、「Heavy Metal」では金属関係のものも沢山ヒットしてしまったのだが……。
場合によって、他のサブジャンル「Thrash Metal」や「Death Core」などで検索した。またフランス語やポルトガル語などでも時折検索した。メタルと隣接したジャンル、ハードコアやパンクなどはどの辺りで線引きするのか、判断に迷う事もあったが、そもそもこうしたジャンルのバンド自体も非常に限られていたので、少しでもメタル色を感じさせれば、収録した。尚、本書の書名は『デスメタルアフリカ』だが、デスメタルと隣接するブラックメタルやグラインドコア等も扱っている。
検索でダイレクトにヒットさせるのには限界があるので、あるバンドを見付けたら、そのバンドのライブのフライヤーやFacebookでのフレンド、YouTubeの他のオススメ、Last.fmの「似ているバンド」などのリンクを芋づる式に遡って、他のバンドの存在を調査した。しかし結成間もなく、音源を出しておらず、オフィシャルサイトやFacebookページも存在せず、もっぱらライブで欧米のカバーをしている程度のバンドは除外した。
ここまでして調査したので、現時点でのアフリカのメタルバンドはほぼ網羅したと言い切りたいところだが、常に新しいバンドが日々登場してくるので、実はイタチごっこ。どこかで一旦区切るしかない。
また「そんなのEncyclopedia Metallumで国別に見れば一発」と思うマニアもいるだろう。しかし実はこのメタルアーカイヴに登録されるまでにはかなりのタイムラグがあり、本書で扱っているバンドはほとんど載っていない。Last.fmにも本書で扱っているバンドの多くが登録すらされていなかった。この本に出てくるバンドの多くがいずれも余りにマイナー過ぎて、現地のローカルシーン以外では全くと言っていい程知られていない。日本の出版物に記載される事自体が異常な事といえる。
そもそもこれらのバンドの音源を日本で入手する事はほぼ不可能で、CDを出しているバンド自体が非常に限られている。先進国でもCDを出す事に拘らず、オンラインで新曲を発表するバンドが増えてきているが、特にアフリカなど新興国ではこのやり方の方が主流となってきている。バンドを検索すれば必ず数曲、下手するとアルバム単位でごっそりとバンド公認でアップしている事が多い。ネットで一曲も聴けないバンドというのは有り得ない時代である。したがって通常、音楽本ではディスクレビューという形を採る事が一般的だが、現況に合わせて、バンドが公認しているオンラインで聴ける音源を紹介する事によって、一般読者でも無料で聴ける様にした。
さて、それではバンドを検索しながら、本書を好きなところから読み進めて頂ければと思う。

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