突然ですが、3月1日(金曜日)の夜というこれ以上ないベストタイミングに、中央線屈指のサブカル・イベント会場阿佐ヶ谷ロフトで『ソ連歌謡ナイト』を開催します!

昨年12月の発売以降、「実は自分もソ連歌謡を聴いていた」という隠れソ連歌謡ファンの多くの方々から、本書の様な本を待ち望んでいたという声が多く寄せられました。また当時は生まれていなかった若者の間でも、「ソ連の歌謡曲がここまでポップでかわいらしいとは思ってもいなかった」という驚きの声が寄せられています。

しかし本書発売以降、年末年始を挟んでしまい、なかなか同好の趣味を持つ方々が一堂に会する機会が設けられませんでした。そこで『ソ連歌謡ナイト』というイベントを催す事になった訳です。各ジャンルの専門家が登場し、それぞれの領域の音楽を紹介して、他の専門家からの批評や分析、感想、薀蓄を交えて議論します。

もちろんなんと言ってもこのイベントの主人公となるのは『ソ連歌謡』の著者である蒲生昌明さんですが……他にも強力なゲストが出演します!

『ソ連歌謡』が出版される3ヶ月前に、『共産テクノ 東欧編』を上梓され、それ以前にはその『ソ連編』も出版している四方宏明さんも登場されます。ソ連だけでなく、共産圏の電子音楽に関してはこの国、いや旧東欧・ソ連を含めて最も詳しい方です。

またディスクユニオン新宿プログレッシヴ館の店長で、ソ連のプログレやロック、サイケ、プログレ、ソウル、ジャズ、電子音楽に詳しく、それらを『Red Funk』と名付け、過去には『PSYCHEDELIC MOODS』を出版されている、山中明さんも登場されます。

そしてな・ん・と・更にはソ連時代の1973年から1983年にモスクワ放送に勤務され、 『ザ・ヒット・テン・イン・モスコー』などをロシア人女性スタッフとDJ風スタイルの番組を企画・制作・出演・放送されてきた、西野肇さんにもいらっしゃって頂くことになりました。

しかも西野さんは「肋骨レコード」研究家。「肋骨レコード」とは欧米のレコードが禁止されていた戦後初期ソ連で、レントゲンに溝を掘ってレコードとして密かに流通させていた極めてレアなものです。このイベントでは、西野さんが実物の肋骨レコードを持ってきて、再生してくれる事になりました!

更にはイベント会場の物販ブースでは、昨年話題となった「SOVIET★EXPO」のイベントも仕切られた「雑貨屋ミッテ」さんが東欧・ソ連などの雑貨を販売してくれる事になりました!

なお司会進行(パソコン操作係)は『ソ連歌謡』と『共産テクノ』の編集者で、『共産趣味インターナショナル』シリーズを生み出し、旧ソ連地域のデスメタルやヒップホップにも詳しいパブリブの濱崎(ハマザキカク)が担当します。

ソ連時代の一般大衆音楽を語る上で、これ以上は有り得ない程のオールスターが勢揃い! 登壇者だけでなく、お客さんも多くの愛好家やマニア、専門家、関係者が集う凄いイベントとなりそうです。是非大勢の方々のご来場をお待ちしております。

会場のオープン時間は18:30、イベントの開始時間は19:00、途中で交流タイム+休憩を挟み、22時頃には終わる予定です。ただ完全撤収の23時まで、その場に残って登壇者とお客さんが遅くまで交流を持てる時間も設けます。

チケット代は前売¥1,800 / 当日¥2,300です。

イベントの詳細については後日、阿佐ヶ谷ロフトのサイトで掲載する予定です。

それから2月5日の火曜日の夜21時からDOMMUNEで『ソ連歌謡』を配信する予定です。著者の蒲生さんと編集者の雰囲気が少し分かるかもしれません。

また2月17日の日曜日にはディスクユニオン新宿プログレッシヴ・ロック館で山中店長自身によるトークイベント 『旧ソ連、辺境グルーヴ最後の秘宝 ~RED FUNK~ トークショー』が開催される予定です。こちらは入場料無料という事で、興味がある方は是非見に行ってみて下さい。